ドルチェビータとかソワレとかソラリスとかマリーナ・グランテとか美しい軸の万年筆だけれどもイタリア品質でお馴染みのDELTAがなくなって久しいですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
廃業した2018年の内に創業者の一人であるチロ・マトローネの息子で、自信もデルタ製品の制作に関わっていたサルバトーレ・マトローネによってカゼルタの地に事実上の後継メーカーである「レオナルド・オフィチーナ・イタリアーナ」が創業される。レオナルド・オフィチーナ・イタリアーナの製品がデルタ製品に酷似しているのは以上のような経緯を経ているためであるが、同社はデルタの後継メーカーではないというスタンスを取っており、デルタ製品の修理依頼についても、部品が適合する一部の製品を除き、原則として受け付けていない。
Wiki:DELTA(万年筆)
Wikiさんによるとそういうことのようで、消耗品とかどーしましょうって話なんだけど、結局の所、ドルチェビータとソワレ(わりと古めの方、ミディアムサイズ)はウォーターマンのコンバーターが使えるから大丈夫だってお話しです。
猫の爪痕などでぼろぼろの机ですがそれはおいといて。
そもそもドルチェビータはヨーロッパサイズのカートリッジが使えるので大人しくエルバンかなんかのカートリッジ買って終わったらボトルインクを詰め替えたら経済的! なんだけど、いちいちスポイトだのシリンジだの出すの面倒じゃないですか。で、ヨーロッパサイズの奴を色々使ってみたところ、ペリカンのコンバーターはちょっと長すぎて首軸が閉まりきらなかったり、ファーバーカステルのコンバーターはそもそもはまらなかったりなどした。
ちゃんとはまっているか確認する猫。
これはソワレですが、ドルチェビータの方もウォーターマンのコンバーター使ってる。特にインクが漏れたりとかの問題はないです、今のところ。
インクもちゃんと吸えました。大分気泡が入ってるのは気にするな。あと机が汚いのも(ry
あと、ソラリス(小さい、短い)はウォーターマンでもはまるけど首軸が短すぎて閉まらないので、KAWECOスポーツ用の小さいコンバーター使ってみた(この辺の記事にまとめてあります)けどこれまだ売ってるのかなあ? 結局ソラリスは調子悪くて休眠中だけど、エルバンのカートリッジ使えば十分というのもある。でも軸が微妙なサイズなので、ちょっとカートリッジのお尻の部分をカッターで削らないとはいらない個体もある。イタリア製だからね、しょうがないよね。
こう考えると、ずっと続いている老舗って凄いですね。モンブランが廃業して修理に出せなくなるって未来が想像できないし……まあビンテージはもう……あれだけど……テレスコープ修理してくれるところがあったら出したいですけど……
いずれにしろ、コンバーターは消耗品なのでこういう互換性は有り難いことです。私は万年筆の太さで言ったらドルチェビータが一番好きかも知れないし、なんなら「いつかマリーナ・グランテを買おう」と思っていたのにまさかの廃業とか……なんなんだよ……つい怒りに任せて金ペン堂でペリカンのオーシャンスワール買っちゃったやろがい……
でもDELTA好きだったなあ。レオナルドも綺麗だけどなんか違うんだよな(当たり前だけど)まあ、諸行無常とはこのことですね。ひとつブランドが消えてもまた次のブランドが現れる。いずれまた好きな軸に当たるかも知れない。当たらなくても万年筆って言うくらいだから、私の寿命よりは長持ちするでしょ。