ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
KAWECOのコンバーターと欧州規格カートリッジの互換性

KAWECOのコンバーターと欧州規格カートリッジの互換性

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DELTAのソラリスと言えばかれこれ10年前くらいに主人にプレゼントして貰い、そこから私の万年筆遍歴が始まったという思い出深い最初の一本なんだけど、これがヨーロッパタイプのカートリッジ、しかもショートタイプしか使えないというちょっと難しいやつで、今まではエルバンのナイトブルーを使ってた。これは綺麗な色で気に入ってるんだけど、カートリッジの個体差があるらしく、たまに軸内部で引っかかる事があって、最悪缶の中身1/3使えないとか笑えない状況に陥ることがよくあった。カートリッジの尻の部分をカッターで削ったりとかしてた。めんどい。非常にめんどい。
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そして、何とかならんかと色々調べていたら、KAWECOのスポーツのコンバーターだったら使えるんじゃないかしら、いやきっと使ってる人がいるに違いない。だってインク沼は深くそして深いはずだから……
そんで更に調べてみたら、スクリュー式のコンバーターは小さいけど、インクをいっぱいに吸い上げた時には尻部分のスクリュー? 螺子? 部分が延びて5cmくらいになるそうで、あーこりゃだめだ、ちょっとソラリスに長さが足りないか……と諦めかけたその時に、amazonでプッシュ式のやつを発見したわけです。
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ちなみにKAWECOの万年筆は持ってないし、カヴェコって読むって知ったのもつい最近。つけペン軸にしたくて3.2mmの芯ホルダー5.6mmのペンシルを買ったから。これほんと、最初は短すぎるかなと思ったんだけど手のひらにちょうどよくて素敵。
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早速ソラリスにセットしてインクを吸引してみたところがこちら。ゴム管全然インク吸わねえ……! 手が真っ黒になってしまったので結局シリンジで入れましたけど。こんなことならカートリッジの方が楽だった、とは思うけど、コンバータは軸を嵌めるときに全く引っかからないので安心です。
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LAMYのペトロール入れてみたけど、結局この後フローが渋くなったので、皆大好きR&Kのヴァーディグリース入れ直した。最近このインクしか使ってない。しかしそれでも途中でインクが出なくなってしまうので、よくよく見たらペン芯とペン先がちょっと離れてた。軽く引っ張ったらペン芯ごと抜けてしまって私涙目。何か緩くなってたのかなあ。何度も入院したからなあ。もう10年以上使ってるしな……と、感慨深く思いながらもそっとペン先をセットして元に戻したら、何か急にフローがよくなった。ペン芯とインクの馴染みが悪かったのかも知れない。今はヴァーティグリースで様子を見ている状態。ナイトブルーの時もたまにあったから、もうこれはこのソラリスの性質なのかも分からん。あんまり性能の良さそうなペン芯でもないしな……
とにかくこれで、一番のお気に入りであるところのソラリスのインクが選べるようになって大満足です。何故10年も大人しくカートリッジ使い続けてたのかよくわからんけど、エルバンのナイトブルーが綺麗な色過ぎて変える必要も感じなかったんだよね……サイズさえ合えばね……
ソラリスにはぴったりはまったけど、他の欧州規格のショートタイプカートリッジ専用万年筆に合うかどうかは知らん。しかもショートタイプと同じ長さと言うことで、マックスまで吸入できてなかったとは言え、A5サイズのノート5ページくらい書いたらインク切れた。不便っちゃ不便だけど、まあ諸々満足です。暫くこれで使ってみる。

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  1. Pingback: DELTAで使えるコンバーター – 夜の果てへの旅

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