BUNG-BOXオリジナルインク「ダンディズム」を入れてみた。サイトによると、色のイメージは『Vert Noir(ヴェール・ノアール)」という深く濃い緑』らしい。ラベルにはシャーロック・ホームズらしき人物のシルエットが。ホームズといえば何となく緋色のイメージだが、これは明らかに『赤毛同盟』『緋色の研究』から来る連想だろう。しかもどっちも読んだことない。
ソワレのFニブに入れたので、どちらかといえば黒味の方が強く出ている。太字だったらもうちょっと緑が主張するのかもしれない。原稿用紙は満寿屋のルビなしクリーム紙。最近原稿用紙+細字がブームだから仕方ない。書いたフレーズは、ダンディズムということでチャンドラーの『さらば愛しき女よ』のラスト。村上春樹バージョンではありません。
濃淡も細字でそこそこ出るし、フローは良い方。他のセーラーインクに比べれば少し抑え気味だろうかとも思うが、ペン由来かもしれないのでどうだろう。
現在では廃番となったモンブランのレーシング・グリーンと比較。わかりづらいが、右2行がダンディズム、左2行がレーシング・グリーン(ペリカンM800、Mニブ)
ダンディズムの方がより緑の要素が強い。黄緑(草色?)ベースの暗い色がレーシング・グリーンで、緑ベースの暗い色がダンディズム、という印象。伝わるかしら。レーシング・グリーンの廃番で絶望した諸兄はダンディズムを試してみると幾分絶望が薄らぐかもしれない。私はもうどっちでもいいや、という気分になった。まだレーシング・グリーンのストックはあるけど、そんなに買わなくてもよかったかも……ダンディズムの方が高いけれども。
ダンディズムは渋い落ち着きのある緑で、結構気に入っている。太字に入れてみたいが今の所空いているペンがない。そう言い訳して文房具屋に飛び込まなくなった分、私も随分大人になったと思います。
ダンディズム:わかめ、レーシンググリーン:緑苔 って感じですかね
または、ダンディズムは桃屋の佃煮
どっちもいい色ですね
でも、ウチもRGとステイピュラの買い置きあるからどっちでもいい色とも言えるな
セーラーの利休茶買ってきましたが、煎りきっていないほうじ茶の茶葉の色ですね。六甲グリーンはもっと青味が強いし、なかなかRGそっくりの色ってなさそうです。
利休茶、蓋についた色はRGそっくりなんですが、紙に落とすとみるみる変色するのがパイロットの松露みたいで面白いです。
>ギャラードさん
そうっすね、わかめです。桃屋の佃煮って食べたことないんですがこんな色なんですか。
ドッチモいい色だけど、どっちでもいい色。名言だと思います。
>ardbeg32さん
セーラーのインクは、何だか全体的に乾くと薄くなるような気がするんですがどうでしょう。ブルーブラックなんかは特に、書いた瞬間のあの色が続けばなあ、とギリギリします。
まあ、その変色を面白いと思ってしまえば勝ちなのか……