ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
米国仕様? Moleskine/Large

米国仕様? Moleskine/Large

Amazon.comでモールスキン買ってみた。だって送料込みでも日本より安いんだもの。ラージのルールド1冊買って、本体は1,157円、送料は追跡も出来ない一番安い奴使って851円。合計で2,008円。700円程度安く手に入った計算になる。
Amazon.comは注文確定のときに日本円に換算した金額を表示してくれるので便利。決済の日までドルのレートを確認しながら過ごす必要もない(そのスリルが楽しいのだが)
送料は、結構幅がある。一番安全策を取って追跡可能な奴にした日本で買うより高くなった。つうか時間さえ許せば800円で日本まで送ってくれるのか。なんか世界は狭いのかな。
で、注文日が6月17日で、メールに[Delivery estimate: July 14, 2010 – August 3, 2010]なんて書いてあったからおいおい、と思ってたら、22日に郵便受けに入ってた。受け取りのサインすらいらないらしいAmazon.comのあの箱。日本のよりダンボールがざらざらしてた。
そして早速包装を引きちぎって箱は猫に進呈して中身を出して書いてみた。とりあえずペンに入ってるインク(すなわち使用頻度の高いもの)だけ。
Moleskine Large/Ruled
あれ……意外と滲まない。そして裏抜けない。Bニブで書いたところのインクだまりが1ピクセルくらいの点になって見えるだけで、裏側は白いまま……日本で買った奴には、ヴァーディグリーズなんかとんでもないことになったのに。なにこれ。日本と違うの? アメリカ仕様?
Moleskine Large/Ruled
ヒゲもほとんど出なかった。これなら充分許容範囲だよなあ。ちなみに紙もちゃんと4箇所で止めてある。とりあえず目立つ標本も入ってないみたい。
そして、ついでに恐らくもっとも滲んでいたであろう時期の、「くさいモールスキン」と書き比べてみた。これは本当にくさい奴だ。
Moleskine(Old Type)
盛大に滲む。そしてヒゲ。そして裏抜け。これを最後にモールスキンを買うのをやめたのだった。さらばモールスキン、そして私の「A5サイズノートジプシー」生活が始まったのだが……
Moleskine(Old Type)
これ見よがしなヒゲ。ウォーターマンのBBでこのざまだよ。ヴァーディグリーズは言うに及ばす。あとはなんだろう、紙にインクが浸透しすぎて色が薄く見えるようだ……
全体的な印象としては、
・表紙が硬くてざらざらしている
・裏のロゴが大味
・背の丸みがない(多分そのうち破裂する)
・ゴムバンド弱そう
・クオリティコントロールのシールが入ってた
・くさくはなかった
・虫の標本は(あんまり)なかった
そもそも、現行のモールスキンで常用インクがほぼ全滅していたためにA5サイズのノートを捜し歩いて散財してきたのだが、ここで原点に帰って(海外仕様の)モールスキン使ってみたら……確かにデッドストック品には劣る(主に手触り)が、やっぱり猫が好き! みたいな気分になった。そして国内価格はぼったくりすぎだと思った。
書き味がいいとか、入手製が高いとか、表紙が美しいとか、そういうノートには結構回り逢ってきたけれど、あのモールスキンの微妙なサイズと寡黙な表情はなんだか捨てがたい。これで紙さえもうちょっと良けりゃね……
海外のサイトなんか見ると、モールスキンの表紙に絵を描いたりシール貼ったりかっこよくカスタマイズしてる人がいて、私も羨ましくなっていつも挑戦してみるんだが、どうにも私にはそういった才能とバランス感覚がないらしい。いつもがっかりしてシールをはがすことになる。コラージュとかやってみたいのにね、エルンストみたいな。
唯一の懸案事項だったインクとの相性が解消されるなら、モールスキンに戻ろうかな。いや、戻りたい。そうするとノートジプシー生活のほとんどが無駄になってしまうわけで、背後に屍累々と横たわるさまざまなノートたちに対して申し訳ないような気がしないでもないのだが、一番怖いのは、それによってどんどん軽くなる財布の中身……
しかし、それで終わりではなかった。だってお金には羽が生えているんだもん。何の目論見もなく銀座のレモン社くんだりまで行かないもん

5 Comments

  1. はじめまして。
    Moleskineラージと万年筆を愛用しています。
    現在使用しているのは劣化前にまとめ買いしたもので、
    ほぼどの万年筆&インクでも快適に使っています。
    来年あたりには在庫がなくなりそうなので、
    こちらのblogを拝見しながらどうしようかと悩んでいました。
    (ポケット方眼でひどい裏抜け&滲みを経験したことがあります。)
    一応候補としてはRhodiaのwebnotebookを見つけていましたが
    できれば使い慣れたMoleskineを使い続けたいと改良されるのを心待ちにしていました。
    米国仕様(?)は日本仕様よりも随分よさそうで、期待がもてそうですね。激しい個体差がなければ良いのですが…。
    経過(ゴムののび具合、背割れなど)を楽しみにしています。

  2. pelikan400nn

    半年前くらいにAmazon.ukでポケット方眼を3冊ほど買ったことがありますが、国内物と変わりませんでした。
    単にロット差ではないかとおもっています。
    尤も、最近は紙質、ゴムバンドの緩さを除けば、良くなってきてますね。工場のパートのおばちゃんが慣れてきたせいでしょうか。

  3. 深崎

    >usausaさん
    はじめまして、コメントありがとうございます。
    Rhodiaのwebnotebook、良さそうですね……ちょっと気になります。
    私も移行先としては、グムンドとリエノの糸かがり閉じノート(http://lleno.jp/)を一応考えていたんですが……微妙にサイズが違ったりしてどうしようかなあと思っていたのです。
    品質劣化の一番ひどいときの印象が強かったですが、これならやれるかも……と思っている次第です。
    劣化前よりもゴムは弱く、背割れはしやすそうですが。またご報告させて頂きたいと思いますので、その時にはよろしくお願いします。
    >pelikan400nnさん
    やっぱり国内でも一緒なんですね。まあ海外から買った方が安いからいいですが。そんなにロット差があるものなのですか。パートのおばちゃん恐るべし。ついでにもうちょっと頑張って昔のように戻してくれれば三千円くらいなら出す。

  4. スタバ

    はじめまして。
    いつも楽しみにみさせていただいています。
    今日何気なくUSのサイトをみていたら、2011年用には
    エクストラスモールというサイズとA4サイズが新登場
    していました。
    これでますます迷いますね。みんな欲しいけど、とうてい
    使いきれないですし。○○日記みたいな分野別のダイアリー
    でもつくらないとだめそうですね。
    それではまた。(もしご存じでしたら、すみません。。)

  5. 深崎

    >スタバさん
    はじめまして、コメントありがとうございます。
    2011年用ということは、あのダイアリーとかってことですね? それはノーマークでした。情報ありがとうございます。しかし、A4サイズの日記帳って、一体何を書いたら……(A4サイズの無地は既に購入済みなのですがwww)
    私は読書日記と万年筆日記なら書けそうですw
    それでは、またよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です