ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
満寿屋の原稿用紙

満寿屋の原稿用紙

Dr.Jansen Guiseppe Verdi
最近ばたばたしていて文房具掲載最新情報収集を怠っていたんだけれども、なんかフルハルターさんのサイトに衝撃的な情報が。
満寿屋の原稿用紙に新製品が出てる……だと?
しかもA4サイズ、表紙があってぺら紙じゃなく糊付けされてるタイプ……ッ!
現時点で満寿屋のサイトにすら詳細がないのだが、なんかこれは素敵な気配がする。
紙質で言ったら私は満寿屋のクリーム紙が大好きなのだが、いかんせんB4サイズと巨大である上(B5もあるがやっぱり原稿用紙は400字詰めであって欲しい)、1枚ずつばらばらで糊付けがされていないため、扱いが難しかった。重ねて書けば下の罫線が透けて見えるし、ずれるとイライラするし、自分で糊付けして使っていたくらいだ。
A4サイズで糊付けあり、というのは私にとって理想的な原稿用紙かもしれない。できれば紙はクリームがいいな……不確かな情報に踊らされるのはリアルタイムで趣味を楽しんでいる人間の特権だと思う(ドルチェビータ廃盤騒動然り)
これってどこで売ってるんだろう。近所の文房具屋は満寿屋のルビあり罫線を置かなくなって久しい……丸善行けばあるかな。
満寿屋は今のところ、手持ちのどんなインクで書いても滲みも裏抜けもなく、滑りもよいし吸収が早いのでインクも手に付かない。ただあまりにインクを吸いすぎて、フローが渋いペンだとちょっと雰囲気が……つゆだくペンでぬらぬら書きたい紙だと思う。あと、それに関係して筆跡も多少細くなる。上の写真は、DELTAのオールドナポリBニブにドクターヤンセンのヴェルディを入れて書いてみたもの。インクは違えど(ナポレオン)この写真と比較してもらえばちょっとはわかっていただけるかも。
でもやっぱり原稿用紙に万年筆で書く、という行為の雰囲気には憧れるんだよなあ。
しかし原稿用紙を買ったところで【何を書きますの?】って訊かれたら答えられないよ! 結局最終的に文章書くのはパソコンだからな。古井由吉は下書きして、清書を原稿用紙に書いてるそうだけど、ほんとはmacとか使いこなしてたらどうしよう……
「満寿屋の原稿用紙を使えば文学賞が獲れる」という伝説がある由緒正しい原稿用紙、一緒に出た新製品の便箋もかわいかった。誰に手紙を出す当てもないけど全種類コンプリートしてにやにや眺めたい。

2 Comments

  1. ardbeg32

    原稿用紙はおろかメモでも仕事には滅多に万年筆を使用できないリーマンとしては、やっぱり買っても使うことのない紙のトップですね>原稿用紙
    学生時代はまだワープロなんてものは高嶺の花で、レポートは全部手書きだったのになぁ。思えばあのとき教授が「レポートは万年筆かボールペンで!」と限定したので格好つけてLAMYを買ったのが運の尽きだったような気がします。

  2. 深崎

    >ardbeg32さん
    手書きレポート……懐かしい……当時は水性ボールペンにはまってたのでHI-TEC-Cで書いてた覚えが……
    原稿用紙は好きで昔から持ってはいるんですが、此処一番の時にはやっぱりパソコンで書いてしまいますね……だいたい1ページに納まる情報量が少なすぎるんだよ……400字しかないもんな……

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