ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
カトウセイサクショカンパニー/セルロイド万年筆

カトウセイサクショカンパニー/セルロイド万年筆

全体
買ってしまったカトウセイサクショカンパニー750シリーズ。緑にしようか迷ったが、緑だったらペリカンのスーべレーンがあるじゃない!(いずれ絶対買う) ってことで、ワインレッドにした。
あたま
箱から取り出してみると、滅法軽い。あまりの軽さに不安になるほど。インク入れたらもうちょっと重くなるかなあ、と思ったけどそうでもなかった。やっぱり軽い。
クリップ部分は鍍金がすぐ剥げそうで、乱暴に扱えない。乱暴はしないけど。
セルロイド自体の手触りは、うーん……ちょっとあったかい、かなあ。正直そんな細かいことは判らない。キャップを尻にはめる時ペン先とクリップの位置を合わせるんだが、そうしたらセルロイドの接合線もボディとキャップでぴったり合っていて、なんかすげえ、と思った。
なんか地味だな……と思ったのは秘密。もうちょっと派手目な色を想像してたから。しかし本当に派手なのがよければキンギョとか買うし。この地味さが渋くていいなあ、とニヤニヤしながら眺めた。
ペン先
ペン先は、スチール/ゴールドプレート。鉄ペンて初めてなんだけど、その硬さに驚いた。一応ペン先はM相当なんだけど、これはモンブランのEFより細い筆跡ですぞ?
紙にカリカリ引っかかる感じ(紙は満寿屋の原稿用紙使用)で、ペン先の弾力はなきに等しい。なんつうか、男! って感じの書き心地。こういうの、嫌いじゃない。あとこの鈍い光を放つ金色のペン先、こういう色好きだなあ。
今まで持ってた万年筆は、使うときにちょっと身構えるんだが、これはいつも持ち歩いて普通に使えそう。そんな書き味。
後は使い込んで、経年変化を楽しもうと思った。やや小ぶりのボディは手によく馴染みます。なによりも、この万年筆には日本のセルロイド加工技術の粋が収められているのだ、と思うと感慨ひとしお。しかもその凄さが自己主張してないところが何とも日本的で、わびさびの世界だなあと思う。
インクは、とりあえずドクターヤンセンのCharles Dickens入れた。

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