ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
PILOT エラボー / 極細(SEF)

PILOT エラボー / 極細(SEF)

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誕生日とクリスマスがいっぺんに来た様な気分とはこのことです!
どっちも3ヶ月ほど先(12月と1月)の話なのですが、今日ラーメン食べに出かけたついでに「買いに行く?」と言うので有り難くフライングゲット。PILOTのエラボーでえす(ニヤニヤ
プレゼント何がいいって訊かれてたらとりあえず万年筆って答えることにしてる。去年は#3776のブルゴーニュ買ってもらった。万年筆はひとから貰うと愛着が違うので大変いいと思います。誰かDELTAのマリーナ・グランテかモンブランの149(テレスコープ)くれないかな!
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字幅は極細(SEF)にした。実は字を書くつもりはさらさらなくて、絵を描く為にあつらえました。字を書くならもうちょっと太めがいい。舶来のF~Mくらいが今の私には丁度いいとおもう。インクを入れてるのがDELTAのソラリス(M)と中屋の細軟と中軟とサファリのFだけなので。
絵を描くときは主に#3776の超極細と細字にプラチナのカーボンブラック入れて使ってたんだけれども、最近はPILOTのペン習字ペンにカキモリの顔料インクを入れたのも参戦して、おお、普通のねじ式の万年筆に顔料インク入れても結構乾かず使えるじゃねえか……最悪インククリーナーあるしな……とうっかり気付いちゃったのが運の尽きでありまして、それでは「つけペンの書き味を求めて制作された」との噂されてるエラボー導入を妄想していた所、鴨が葱を背負ってきた(主人がプレゼント何がいいって訊いてきた)というのが真実なのであります。
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ガチニブの誉れ高い#3776のUEFと書き比べてみると、字幅はほぼ一緒なんだけど筆圧かけたときの差分が凄い。大体同じくらいの力を入れて書いてみたつもりなんだけど、#3776はほとんど変化ないのに対してエラボーはほんと、「あれこれGペンだったっけ?」くらい字幅が変わる。でも「あれ万年筆にこんなに筆圧かけていいんだっけ? ペン先開いちゃわない?」って不安にもなる。そのくらいしなる。プラチナの細軟と似た傾向だけど多分あれ以上絶対しなってる。細軟よりコシがあるというか、戻りが凄い? 様な気がする様なしない様な。
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ペン先がお洒落。刻印はSEFだけどSEになってました。最初「SF」と読み違えて間違えて買ってきたかと思った。いや店頭でさんざん試し書きさせて貰ってたんですけれどもね。システムエンジニアとサイエンスフィクションでは少々の違いと思われます。
「パイロットのエラボー」って言うよりは「ナミキのファルコン」って行った方が何となく中二病っぽくてかっこいい。確かに嘴に似てるわあ、って思いながら眺めている。でも本当は「ファルコン」って言われて一番に出てくるのは、「ネバーエンディングストーリー」(映画)の犬っぽい方のファルコンなんだよな……ちなみに原作「はてしない物語」も好きで、映画でフッフールがファルコンって呼ばれてるの聞いたとき軽くショックだった……
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手持ちの極細系万年筆で書き比べてみた。やはりエラボー以外は筆圧を変えてもほとんど線幅に変化はなく、一定の太さの線を引き続けるのに向いている。というかエラボーの振り幅すげえな。極細でこれだから、細字とか中字とかでやったら大分変化のある線が引けるんじゃないですかね。
日本語のトメ・ハネ・払いが綺麗に云々言われてるけど、字が下手ですまんな……普段トメもハネも払いも気にしたことねえよ……パイロットの中の人には大変申し訳なく思っています。むしろ書き殴るレベルでメモを取る際には軟調ニブよりもカチニブ(149とかM800とかデルタとか)の方が楽なんだもの……
金ペン堂さんにまず電話してみたらエラボーは扱ってないとのことだったので、じゃあ在庫が多そうな日本橋丸善に行ったらいいじゃない、大橋堂万年筆さんが来たときにはいそいそ出かけているので馴染みもあるし(全然関係ないけど大橋堂のペン先カビちゃった。他のペンと一緒に保管してたら水が抜けきってなかったのか、大橋堂だけカビが……もしかしてキャップの機密性が高い……カーボンインク入れてももしかしたらドライアップしにくいんじゃない……)(悪魔の囁き)(大橋堂の極細はマジ極細なので本当はこれにも顔料インク入れて使いたい)
金属軸と樹脂軸で迷っていて、両方試させて貰った。樹脂めっちゃ軽い。金属軸はキャップを後ろに挿すと大分リアヘビーになって私好み。結果どっちでもいいやと思ったんだけど、金属軸の赤がすごく……綺麗です……樹脂軸の赤は目の覚める様なトマト色だった。本当は黒軸を買おうと思ってたんだけど、金属軸の赤を見せて貰った途端に手のひらを返しましたよね。首軸交換できますよ、とのことだったので、極細を赤軸に付け替えて貰って目出度く購入と相成りました。
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一緒にプラチナのインククリーナー(プラチナタイプとヨーロッパタイプ両方)も買ったんだけど、プラチナとヨーロッパタイプのスポイトがついてるやつ両方持ってきてくれて、「どちらになさいますか」と言われたときに、どうせ消耗品だとしと思って「じゃあ両方下さい」って言いました。
そしたらその後、おまけでPILOTの万年筆お手入れセット貰った……カートリッジが黒、青、ブルーブラックと3つついて、磨き布とスポイトもついている。中身の説明を受けてるとき店員さんに「これでスポイト3種類揃いましたね」って笑顔で言われて内心狼狽しました。やだ、マニアだと思われてたらどうしよう////
でもスポイトめっちゃ便利。使い切ったクリーナーのスポイトだけをため込んでいます。洗浄するときいちいちコンバータくるくる回すの手が疲れるからね……。
コンバータは、con-70がついてきました。金属軸にはcon-70が使えるんだけど、樹脂軸には小さめcon-40しか入らないのも金属軸を選ぶひとつの要因になりました。
初めて使ったんだけど、これ、何度も押すんですね。中にインクが入った状態で押したら、入ってるインクが押し出されちゃわないかと心配になったんだけれども、別にそういうわけでもないらしい。科学って凄い。
エラボーはまだこれから使い込む予定なのでどうなるか分からないけれども第一印象は面白そうなペン、でした。万年筆で別に字を書かなくてもいいんだ、と気付いてしまったので何だか世界が広がりました。カクノの極細も買ったけどその話はいずれまた。

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