ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
Montbranc #14 その後とか

Montbranc #14 その後とか

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ビンテージ万年筆フェアで買ったモンブランの2桁シリーズNo.14に、ひっさしぶりにインクを入れてみた。これ、BかBBくらいで割とシビアで、柔らかすぎて書いてると文字が割れたりするので速記には向いてなくて筆箱に入れてそのまま存在自体を忘れて2年……くらい……?
先日万年筆ブログを眺めていて、あれ、そういえば私ってばこういうの持ってなかったっけ……って思って探したら見つかった。本当にあった恐ろしい話。記憶力って怖い、そして、ここ1年あまりの自分の生活のあまりの余裕のなさに愕然とした。
なんか、買った覚えのない万年筆がある……!
その瞬間、自分がはまっていた泥沼の本当の恐ろしさに気付いたのです。
自分はコレクターではないと思っていた。インクを入れずに眺めるために万年筆を買っているわけではない、と、おもって、いたんですけどね……!
最近は使うとしても149とかドルチェビータとか割と硬めの細字が多かったから、太字で柔らかめのビンテージニブを使ってみたらいろいろと衝撃だった。そうそう、こう言う書き心地が好きだったっけかな、って……そんなこともすっかり忘れてしまっていたのですね。キーボードは毎日打ってるけど、言葉に対して真摯に向き合うというものではなし、リズムみたいなものが全く違うからなあ。キーボードはキーボードでいいんですけどね、東プレ
転職先の会社にも持参しました。万年筆マニアとしては、入力デバイスに手を抜いちゃいけねえな、と……商売道具だし……東プレのキーボードは重いし無骨だけど、落っことしても壊れないしもう何年も使い続けているので高くても元は取れたかなと思う。万年筆にたとえたら確実にモンブラン149だと思う(曇りなき眼で)
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ガルシア=マルケスだったら『予告された殺人の記録』『愛その他の悪霊について』『コレラの時代の愛』が好きです。まあ全部好きだけど……無闇にかっこよすぎるところとか……
あ、インクはDiamineのブルーブラックにしてみた。フローよすぎてほとんど黒みたいになってるけど、よく見ると青黒くてとてもよい塩梅です。しばらく書いてみて落ち着いたら濃淡も綺麗に出る様になりました。このインク、「ザ・ブルーブラック!」って感じがして気に入っています。今のところどのペンに入れてもトラブルは起こっておりません。おすすめだからでかいボトル日本で売ってくれ。もしくは円高になーれ★
正直、またビンテージ熱が上がってきたかもしれない。か、かわないけど!

3 Comments

  1. Palermo

    買った記憶のない万年筆がある・・・それは万年筆病の末期症状ですね。
    私はまだそこまでいっていないと思います。
    アレ、オカシイナ・・・ハンスオスター製品がマタフエテルヨ
    いや、丁度ほしかったんですよ名刺入れ…ふらっと北欧の巧みにいったら見たことないハンスオスター製品があって、あったら買うしかっ。
    キーボード、私は自宅ではPFUのHHKBproを、職場では同typesをつかっています。ESCとCTRLのキートップを別売りのカラーに変えてるため、見た目おもちゃっぽくみえてぜんぜん高そうに見えませんw
    ところで5年前の記事にも私のコメントが残っていて・・・あれから何本増えたのか・・・途中で考えるのをやめましt

  2. 時代錯誤

    お久ぶりです。
    好いですね、私も、最近むかし買った149が出てきましたよ。もう私が20代の頃ですから、40年は経っている。確か、近くのデパートで一目ぼれ、欲しくて家内にせがんで買った事を憶えています。勿論、自分のお金ですが、余りに高額なので決心が付かなかったのです。然も、殆ど使っていないのです。おそらく、ノート半ページも書いていないでしょう。ですから、インクをたっぷりと入れると、半年もすると恐ろしく濃く成ってしまい、どうにも成らない。そして、四年前には、以前ご相談した様に、ペリカンの800を買いました。そのあと、すぐに今度は1000を買って仕舞いました。こうなると、ただ眺めているマニアに近い。使う為に買うのだと妻に言っていた手前、どうにも成らないのです。この前、一生懸命に草稿を書いていたら、妻に言われました。その万年筆、1000円の「パイロットのkakuno」だよね、なんでモンブラン149やペリカン800や1000を使わないの?、いや、このkakunoは、実に書きやすいんだよ、???、もうだまされませんからね。もう高価な万年筆は絶対駄目!と釘を刺されて仕舞いました。素晴らしい蒔絵や九谷焼の、美しいどうにも高価な万年筆が出ています。なんとも恨めしい限りです。日本のメーカでは、パイロットとセーラー、プラチナ、が出ていますが、何がお好きでしょうか?各メーカーの特徴を一言で表すと、どんなものでしょうか?

  3. 深崎

    >Palermo さん
    ま、まだ末期じゃないと信じたい……あ、名刺入れ欲しいなあ。転職して、今度はたまに名刺を配る機会があるんですよ……今は慌てt買った無印のアルミのやつなんですけど、それっていい年の社会人としてどうなのかなって(物欲に対する言訳)
    ところで、HHKって、ライトの方を前使ってみたんですけど、どうにもキー配列になれなくて挫折してしまいました。今は会社も自宅も東プレ(持ち込み)なので楽ちんです。前の会社にHHKの無刻印モデル使ってる人がいて、いきってるなあPGとしての捨てられないこだわりか? と思ってましたけど、その人実は開発じゃなくて採用担当だったんです(怖いはなし)
    >時代錯誤さん
    40年ものの149……だと……?!
    しかし、『眺めてるだけのマニア」というのは耳が痛いです。結局今、インク入れてない万年筆結構ありますし……使ってこそですもんね、筆記用具って……そういう考えにたどり着き、kakunoですら買えない今日この頃です。あ、でも、会社でメモをとるときとか、M1000だと逆に嫌みですよね……(永久ループ
    実は、日本のメーカーの万年筆ってほとんど持ってないんです。なので、好きなのかどうかも分からないんです。お役に立てなくて申し訳ないのですが。
    パイロットはキャップレス(旧モデル)、セーラーは大橋堂を何本か持ってるくらいです。プラチナは中屋万年筆ですかね……あ、キャップレスは極細なんですけど凄くいいです。大橋堂も中屋も美しい上に使いやすいです、だから多分日本の万年筆もいいものなんじゃないかなあ(無責任)

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