ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
Pelikan M101Nの字幅変更

Pelikan M101Nの字幅変更


フルハルターさんで購入したおぼろ昆布、字幅はBBにしてもらっていたのだが、どうも太すぎて使い所が難しい。手紙の宛名を書くじゃなし、A5のノートを使うことが多いので、これはあれだね、太字信奉をこじらせて、自分を見失ったいい例だったね。
ということで、中字程度の太さに研ぎ直して頂きました。
せっかく太字にして貰ったのになあ、と思いながらも、M101Nは軸が綺麗だからもっと沢山使いたかったんだよね。書き味も、さすがのフルハルターなので死蔵しておくのはもったいなさ過ぎるし。

美しいペン先。なんかグラマーになったような気がする。
書き味としては確かにBBの頃より硬い感じ? いや、硬いというか、紙との接地面が狭くなったわけだからぬるぬる感はなくなったけれども、これはこれで好みです。さすがに一画目から掠れなぞ全くなくインクがでた。さすがのフルハルターだよ(大事なことなので2回言いました)

これは研ぎ出す前のBBの筆跡。インクが違うから何とも言えないけれども、同じペンでこれだけ変わるんだなあ、と改めて感心した。しかも、「一段階くらいなら戻せますよ、そう言う研ぎ方をしているので」って、すげーなマエストロ……
お店には先客がいらして、普段はコミュ障でほとんど森山さんともお話しできなかった私が、今回は色々モンブラン時代のお話とか研ぎ出しに関しての考え方とか生で聞けて楽しかったです。「お客さんが使いやすいかどうかは別問題として、自分が美しいと思うペン先を作って売ってる」って聞いて何かすごく納得した。プログラマを生業としている自分ではありますが、「動くように作る」ということは前提として、更に「自分で美しいと思うコードを書きたい」とはいつも思ってるんだよね……表からは一切見えないから、誰に知られることもないんだが……フルハルターさんにはやっぱり職人魂のようなものを感じた。マエストロすげー。
あと、あの時同席していたお客さん、モンブランのジュール・ヴェルヌ触らせてくれてありがとうございました。初めて実物を見ました。青軸が美しかったです。
土砂降りの雨に放られたが、やっぱり楽しかった。さすがに同年代の同性で万年筆マニア話をできる人が周りに誰もいないので(まあそれ以前に友達自体居ないけど)リアルで喋るとやっぱり楽しいなあ。今回は財布の紐をきっちり締めたが、次にペリカンが何らかの格好いい限定品を出してきたらまた行こうと思った。赤101には釣られないぞ(願望)

7 Comments

  1. ウサっ子三昧

    ご無沙汰しております。
    お元気そうでなによりです。
    私も年末年始にかけて、P&Mの吉宗さんにアウロラのエウロパをB→Mに研ぎだししていただきました。
    年末の調整で納得いかず、年明け早々に再度お伺いしてもう一度やり直して頂いて、今は大事に使ってます。
    フルハルターさんのペン、一生に一度でいいから使ってみたいですね。
    東京はいつも弾丸出張ツアーでしか行かないからな・・・。
    ちなみに当方、去年の秋から物欲再燃、年明けには念願の空溜をゲットしました。空溜に色彩雫の「月夜」を入れてご満悦です。

  2. 深崎

    >ウサっ子三昧 さん
    御無沙汰しております。フルハルターさんは一度カルテを作ったが最後通販でも受け付けてくれるらしいですよ(後押し)
    漆はいいですねえ。最近インクと言えばDiamineのブルーブラックかヴァーティグリーズばっかり使ってるので、たまには違うのもいいかなあ、寒々しいですが、ターコイズとか美しそうだなあ、と思っています。モンブランのターコイズが一番好きだったんですが……
    物欲、ふつふつと湧き出しそうな気配がしなくもないです。恐ろしい恐ろしい。

  3. Palermo

    お元気そうでなによりです。
    フルハルターの砥ぎはいいですよねー。
    ペリカンのM101N赤は9月でしたっけ、おぼろ昆布と並べると綺麗ですよね、きっと。
    いや、ドルチェビータやオールドナポリと並べてみるのもいいかも?
    私としては、ルビーレッドがビックサラミにならないことを祈るのみです・・・
    インクといえば、最近ペリカンのロイブルに続いて、セーラーの蒼天の瓶が空になりました。
    使い切ったインク瓶がついに2本目!
    買ったインク瓶は10本以上デスガ
    今は、モンブランのアイリッシュグリーンを空にしてやろうとがんばってます。
    さて、もうすぐ3月(はやっ)
    世界の万年筆祭&展ですね。
    万年筆祭&万年筆展ですよ
    大事なことなので2(以下略)
    去年は私も万年筆2本しか買いませんでした。
    だって、手は2本しかないから。
    でも物欲は波のように上下するので、今年は物欲年かもしれませんね。
    気をつけましょうw

  4. ウサっ子三昧

    >Diamineのブルーブラックかヴァーティグリーズばっかり
    ヴァーティグリーズ買いました、このブログのおかげでw
    こちらはドルチェビータで使ってます。
    昔懐かしい18金ペン先のバーメイル、万年筆にハマりだしてから約10年ですが、あっという間でしたねえ。
    ターコイズ系のインクは、オマスのボローニャアクアに「紺碧」を入れてますなあ。
    最近ペンの名前とインクの名前との連想ゲームに凝ってます。
    ペンを買わなくても、そういう楽しみ方もしてみたりして。
    東京行きたーい!
    繁忙期終わったら(不動産業者なので)行こうかな・・・。

  5. 深崎

    >Palermo さん
    お久しぶりですw
    な、並べないぞ! まだ赤の部分の発色がわからないですからね。完全復刻セルロイドだったら考えてもいいですけど……(小声
    使いきったインクといえば、ヴァーディグリーズなら何本か……モンブランの空き瓶も捨てられないです。アイリッシュグリーンは細字で使ってるせいでなかなか減りません。
    万年筆祭りは……い、いかない!(多分)だって、手は二本しかないから。
    >ウサっ子三昧さん
    あれは大変よいものです。にじみまくりですが……フローもいいし、ドルチェビータで使うと美しいですねえ。
    10年とか……時間の流れって怖いです……ペンとインクの組み合わせもいいですね。モンブランのジュール・ヴェルヌを買ってドクターヤンセンのジュール・ヴェルヌをいれるとかまじ怖い。
    ぜひ、東京で魔窟巡りを楽しんでください。悪魔の館とか悪魔の館とか悪魔の館とか!

  6. pelikan400nn

    こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
    ペン先の研ぎに魅入ってしまいました。カスタマイズペンは賛否両論ありますが、ここまでくると芸術の域ですね。
    フルハルターさんへはいつかはと思いつつ、遠方なため、なかなか行けずじまいです。細字調整も無理になったようで^_^; 今年こそはといった感じです。

  7. 深崎

    >pelikan400nn さん
    こんにちは。
    カスタマイズペン先、まあ自分で買ったんだから好きなようにさせろよ、ってのが本音ですがw フルハルターさんのは美しいですねえ。ぜひ一度行ってみてください(背中を押しますよ)今年は8月に祝日も増えるかも知れないですし……

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