ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
モンブランのミッドナイトブルーとかレーシンググリーンとか

モンブランのミッドナイトブルーとかレーシンググリーンとか

モンブランのブルーブラックことミッドナイトブルーが古典じゃなくなって代わりにパーマネントインクが発売になるようで。古典じゃなくなるのは別に構わないんだが色味が変わったりするのかなあ。
ということで、久しぶりに149にミッドナイトブルーを入れてみた。
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まだ吸わせたばかりなので色が薄い。紙は相馬屋の原稿用紙。満寿屋と較べて表面がなめらかで、抵抗感が余りない代わりにインクの色がはっきり出てなおかつ線が太くなる(と、思う)
先日、神保町の古本祭でゲットした三島由紀夫写真集で生原稿のカラー写真を見たんだが、やはりこれは149EFで純正のブルーブラック使ってるのかなあ、とか妄想した。何処のインクを使っていたかという情報はそう言えば聞いたことがない。何となく純正っぽいイメージがあるけど。書斎の写真とかでインクボトルを見た記憶がないんだよなあ。缶ピースはいつもあるのに……
Montblanc Racing-Green/Pelikan M800
そしてこちら、大分前に廃盤になったレーシンググリーン。30歳の誕生日に買ってもらったペリカンのM800(緑縞)のインクはこれって決めてたのに……アイリッシュグリーンじゃちょっとなあ……
ストックはあと3瓶くらいある。消費期限的にやばいかなあ、とは思ってるんだが……まあカビてもいないようだし……それほど煮詰まってる風でもないし……最近、万年筆に対してあまり神経質じゃなくなったというか、壊れなきゃいっか、と思うようになった。
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アイリッシュグリーンも嫌いじゃないんだが、M800の落ち着いた雰囲気にはちょっと若すぎると思うの。M800は金ペン堂で買って、自分でじっくり慣らして今はものすごく(自分にとって)書きやすい角度にペンポイントが削れてるらしくて思い入れもありますし。ドクターヤンセンのゲーテは似てるんだけどちょっと彩度が低いんだよなあ。
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懐かしの旧インクボトル。実は古い方が好き。新しいのはちょっとケバいというか、もうちょっとモンブランは老舗の風格を取り戻した方がいい。更に新しいボトル? パーマネントインクの箱が白ってどうなの……いや、まあ、多分買わないだろうから別にいいんだけどな……いいよ別に耐水性なんかなくても……私が死ぬ頃には褪色して読めなくなってたとしても黒歴史が後世に残らないための時限装置だと思えば……
ペリカンもあれだし、最近は古典ブルーブラックって流行らないんですかね。というか、手書きで物を後世に残そう、って考え自体が古いのか? でも将来電気が使えなくなったらパソコンとかデータとか再生不可能でしょ……最終的には木簡に墨で書いた文字しか残らないんじゃないの……7SEEDS的な意味で……
残す価値のあるものを書いていない、という時点でパーマネントインク必要なさそう。安心しました。

6 Comments

  1. かなじい

    こんばんは初めまして。
    エルバンのツルニチソウの画像から辿り着き、
    以来楽しみに拝見してます。
    すでにご存じかもしれませんが、
    セーラージェントルインクの六甲グリーンは
    わりとレーシンググリーンに近い色かもと思います。
    似た色だという意識があって、万年筆には六甲グリーンしか
    入れたことがなく、つけペンでしか比較していませんが、
    乾くとパッと見、あまり区別がつかない感じでした。
    あえていうならちょっと茶色味が足りないというか、
    やっぱりモンブランのインクの、あの微妙な味わいには
    長く書いてると及ばないかもしれませんが、
    セーラーのインクもほかにお持ちのものがあるようですので、参考になれば。
    初の書き込みで長文失礼しました。

  2. 関船

    何時ぞや、書き込ませていただいた関船です。
    作家の使っていたペン気になりますよねえ。
    自分、専攻が国文なもので、教授に聞いてみたところ、
    原稿用紙については先行研究があるが、
    万年筆に関しては、恐らく無かったはず。との回答。
    原稿と違い、万年筆やインクは、
    資料として残りづらいのですかね。
    自分で論文を書くしかないのかも(笑)

  3. ななし

    三島はParker75がデスクにある白黒写真の印象が強く、ペン習字のような原稿に納得していました。軽くて切れのある細字が、三島の文体と妙に重なったりして。149テレスコープも愛用していたことの方が私には意外でした。
    インクに関して、当時の作家さんはQuinkのシェアが多かったように思います。このインクで金属軸をお釈迦にした憎きインクだったので、作家専用かよpgrしました。原稿用紙にインクの吸い込みが早いから?なのでしょうか。
    三島は滲みは嫌っただろうから、Quinkは色の好みは別として、機能としては合格だったと思います。
    震災後のテレビで伊集院氏の書斎で149とQuinkの映像を見た記憶があり、pgrを深めたところです。Mと奥さんからのプレゼントのOBでスラスラ書いていましたスミダ。

  4. ウサっ子三昧

    こんばんは~。最近また地味にペンが増えておりますウサっ子です。
    モンブランのレーシンググリーンがもてはやされた頃、緑のインクに全く興味が無かったのですが(グリーンのインクは何となく毛嫌いしてて、緑色の服も1枚も持ってない。アイシャドウだけは緑好き)、先日ペンアンドメッセージにお邪魔した時に、無造作に1個だけインク棚に並べられていた「クアドロフォリア」をちょっと手に取ったら・・・めちゃめちゃ良い色でした。
    レーシンググリーンを持っていないので比較できないのですが、クアドロフォリア、写真で見る限りではかなりレーシンググリーンに近いです。
    ちなみにクアドロフォリア=四葉のクローバーという意味だそうで、ラベルもかわいいクローバーのモチーフになっています。
    あと、モリタ商店のオリジナルインクのグリーンも店主のおっちゃん曰く「レーシンググリーンを作って、ってお願いして作ってもらいましてん」って言ってたから、それも近いかもしれません。
    でもね、インクの出所は同じでも(セーラー)クアドロフォリアのネーミングとラベルのかわいさには勝てないんですよねー。
    4月生まれで、クローバーや桜のモチーフには目が無いウサっ子でした。

  5. ウサっ子三昧

    何度もスミマセンorz
    クアドロフォリア、ではなく「クアドロフォリオ」でした。
    グーグル先生に注意されちゃいました・・・。
    ちなみに品切れ中ですが「ビンテージデニム」も良い色ですよ。

  6. 深崎

    >かなじいさん
    はじめまして、コメントありがとうございます。
    六甲グリーンはまだ使ったことがありませんでした。セーラーは青系インクの赤光が苦手で最近敬遠気味だったのですが、最近はどんどん色が増えてきて、また手を出してしまいそうで怖いです。六甲グリーン、参考にさせて頂きたいと思います。情報ありがとうございました。
    >関船さん
    御無沙汰しております。原稿用紙があって万年筆がないというのは腑に落ちませんが、原稿用紙は現物が残りますもんねえ。筆記用具は消耗品なのか……ここはぜひ、関船さんが論文を(ry
    >ななしさん
    私、三島と言えば、原稿の横に149が老いてある書斎の写真が一番印象深くて、そう言えばパーカーも有名でしたね……細字ばかりなのは好みなんでしょうかねえ。正直、あのころんとした51は欲しいんですが(最近悪魔の館に足を踏み入れていないので)なかなか出会う機会がありませんw
    インクでクインク、はありそうですね。でもあれ紙によっては緑変するから苦手なんですよねー……
    >ウサっ子三昧 さん
    順調にペンが増殖しておられるようで何よりですw
    やはりインクはセーラーが強いんでしょうかね……最近全く御無沙汰ですが。青系じゃなければ赤光もしないだろう、と思ったら山鳥が金色に光る! それはそれで面白いんですが、インク窓の染色を恐れて最近使ってませんw
    それにしても四つ葉かあ……昔は翌田んぼの畦で探したものですが……使ったら何かいいことありますかね?
    情報ありがとうございます。参考にさせていただきます(ボーナス出るまで無駄使いはしない!)(出るかも分からない)

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