銀座のレモン社で何をしてたかって、そりゃあカメラを買うためじゃないです。単焦点レンズ欲しいけど、レンズの中古はちょっとな……
久しぶりに銀座に出たら疲れた。人が多い。東京に住んではいても生まれも育ちも田舎ものである私は結局東京の空気になれることが出来ません。東京には空がないよ! ちえこ!
何であそこは万年筆をあんなに無造作に置いているんだろうと心配になる。149がむやみに多い。初期型の149は30万円オーバーだった。70年代とかはもう少しお手ごろ価格で、でもペン先がFだったから買わなかった。やっぱり149は購入者も多いんだろう。そして手放す人も多い……なんだか悲しいことだなあ。
そして、次に目に付いたのがアウロラのエウロパ。箱入りが何本も。特に興味がないのでスルーした。デルタのパッションのピンクもまだあった。ビスコンティのマキシも青と緑とあと何色かあった。特に興味が(ry
ビスコンティといえば欲しい万年筆はあるが、高いうえに限定品で今はどこにも在庫がない。わずかな望みを賭けてレモン社に行ってみたけどやっぱりなかった。店員に聞いても「見たことあるような……」と心もとない返事。気長に探すことにした。
で、掘り出し物。
大体限定品は箱入りで恭しく飾ってあるのだが、他の大部屋(トレー)に混じってさりげなく置いてあったアウロラのチェリーニ。Mニブ。順銀製の15万円くらいした奴。販売価格は4万8000円。ええええ、と思ってガラスに張り付く私。
でも、ガラスケースから出してもらったら、店員が微妙な表情をしている。
「これはキャップがゆるくて……皆さん目には付くようですが……」
うん、ゆるかった。くるくる回った。これは無理。インク乾きそう。
試書きもさせてもらって、重さもちょうどいいしペン先もふわっとしてるし、キャップ以外は申し分なかったんだけどなあ。素人には無理だろうなあ、限定品だから部品もなさそうだし……
泣く泣く諦めた。まあ、別にチェリーに欲しかったわけじゃないし、純銀なら40万円オーバーだったモンブランの限定品のほうが……いやいや。
しかし、ここで泣きっ面に蜂。モンブランコーナーの大皿の中に、149やら146と混じって、なんか見覚えのある万年筆が。
そう、作家シリーズ:ドストエフスキーである。販売価格は58000円(うろ覚え)。私が半泣きになったのは言うまでもない。きっと何か不具合があるに決まってる、でも確かめるのは怖いからそのまま帰ってきた。いいんだ、うちのドスト先生は今日もお元気ですからね……
レモン社に入って何も買わずに出てきた。快挙、快挙です! 今日の私を褒めてあげたい。
でも帰りに寄った目覚ましテレビプロデュースの地方物産館、我が故郷群馬は関東フロアで見事にハブられていた。まあ、特に特産品もないけれども……ねぎとこんにゃく……
レモン社は、意外と掘り出し物が多いと思う。値段も(限定品の割には)安かったりして。試書きもさせてくれるし、万年筆店ではないけれども楽しい。149に比べて146が妙に少なかったんだが、146のBニブがあったら危なかった……。
ソ連(notロシア)産のライカ互換中古レンズなんて奥がどんだけーの世界らしいですね。
ここで一席ぶちたいワケじゃないですが、狂ったようにペンを買ってる私が1本としてモンブランを買わないのは、そのおそらくろくでもない理由で買って棄てちゃってるだろう前オーナーの事を考えちゃうからなんですよね。
なんかブランドだけみて買って棚の奥に忘れてポイしちゃうみたいな。
コンバーター式ならまだしも、吸入式だとピストンパッキンとかやられてそうだしペン先も簡単に外せなさそうだしトラブル考えると二の足踏んじゃいます。
>ardbeg32さん
ライカのカメラは憧れです。たくさんありましたよ。万年筆より深い泥沼だと分かっていますが。
確かに、あの149の数は異常でした。愛着とかないのかなあと思ったりもしますが、だからこそ「お助けせねば!」って思ったりもするんですよ。出来ればあのドスト先生もお助けしたかった。しかし財布の中身は有限ですのでね……
ちなみに私は、あそこで買うときは修理こみで考えてます。だから安いんだって自分を無理矢理納得させて。まあ、だったらユーロとかで買えばいいんだけど……お助けしなくては……
小生も6/12(土)13:00頃?レモン社にいきました。カメラには興味がないので、万年筆コーナーの巡視行動のみです・・・。(と言って日本橋M善⇒伊10屋⇒ユーロ箱⇒レモン⇒アメ横っていうコースはリッパな万年筆の好き物ですね)
確かに下の段に上品で美しい模様を黒い同軸にまといな鎮座していらっしゃいましたね。思わず深崎さんを思い出して『おっ!ドスト先生ではございませんか。』な~んてね。
MBの149がやたらとありましたね。実物を初めて見ましたが、ケンサキ万年筆って販売当時の価格って幾らだったんでしょうね?ケンサキ博士のお助け料の50万円は私には出せませんけど・・・。
>takayaさん
それはお遍路コースですか、物欲を抑制するための……苦行ですよね?
ドスト先生はなぜあんな所にいらっしゃったのか、謎です。二本持っててもしょうがないけど、思わずお助けしそうになりました。
ケンサキ万年筆って、見てないですね……目に入らなかったのか。今度行ったらら見てみます。あんまり高いのは無意識のうちに見ないようにしてるみたいです……
ご無沙汰しております。
デルタのパッション、まだありましたか!!!
あのー、お値段はいかほどでしたでしょうか…?
この前もパッションのこと聞いたのにごめんなさい!
どうしてもパッション、欲しいんですよ。どーしても。
…でも、神戸のPen&Massageさんでマーレンが限定万年筆を作られるとのこと、真珠色のキャップに黒い太めのボディ、カンダミサコさんのオリジナルペンシース、のすべてを現物で触ってしまい、思わず予約してしまいました。正確な金額は忘れたけど、だいたい60,000円ぐらいだったかな?
まぁ、店主の吉宗さん曰く「初回分はびっくりするほどあっという間に売り切れちゃって、もっかい材料からそろえてもらってるから、のんびり貯金しながら気長に待ってください」と言われてはいるんですけどねえ。
ちなみにデルタのパッションは金ペンと鉄ペンの両方のバージョンがあるみたいです(海外通販サイトによる)。
今はユーロがああいう状態なんで、送料抜きなら30,000円以下で金ペンが買えちゃう現実にやきもきしています。
連投すみません。
いてもたってもいられず、レモン社に問い合わせのメールをしてしまいました。お尋ねしちゃってすみません。
エウロパたんオーナーとしては、エウロパがたくさん売られているというのは心痛む話ですね。
あのキャップのトリミングにある汽車のレリーフがとても気に入っていて、キャップトップのブルーカボションもとてもきれいなのに。
てかドスト先生が58,000円て…。
きっと難ありですよ!
>ウサっ子三昧さん
こちらこそ、お返事遅れてすみません。今さらだけど、38,000位だったかな? その時はもうドスト先生に夢中だったのでうろ覚えなんですが……ペン先の材質まではちょっと。銀色一色でしたがどっちかなあ。あと、ストーンも結構ありましたよ。蓮みたいでキモいからスルーしてますが……
パッション、綺麗でした。深いピンク色に霧がかかったみたいな模様が入ってて。ニブサイズも覚えてなくてすいません。その時はもうドスト先生に(ry
しかしユーロは悔しいですね。英語ならまだしも、ヨーロッパ圏の言語はちょっと……イタリアから買ったら安いんだろうなあ、くそう。
ウサっ子三昧さんとパッションに御縁がありますようにお祈りしてます。呪いとも言うが。
深崎様
パッション、取り置き成功しましたよ!
昨日電話したら、担当者不在で「もう売れちゃったかも~」と言われて諦めきれず、さっき電話したらちゃんと担当者の方がいらっしゃって「現品特価のBニブが1本だけあります」と言われました。しかもお値段なんと32,800円!
うーん、BニブよりMかFがよかったんだけど、それはPen&Massageで研いでもらうからいいか、と即座に思い直し、今日は日曜日で通販部門がお休みなので、明日まで取り置きしてもらうことになりました。
まんまと呪いにかかりましたねー。
でも、実はパッションはヤフオクで今出てるんですよ。
43,800円だったものでずっと躊躇してて、値段下がるまで待とうかなと思っていたのですが、出品者は100円スタートの最低落札価格有に戦術を切り替えてきていたので、これは値下げがないなぁと思い直し、どうしようか迷っていたところでした。
深崎さんがレモン社に行ってくださって、ここで記事を書いてくださらなかったら縁のなかったペンです。
すごくうれしいです!
また購入したらどこかの記事でインプレご報告しますね~!
>ウサっ子三昧さん
それは大変ようございました。呪いが届いて何よりです。値段は記憶違いでした、申し訳ありません……
あれ、Bでしたか。イリジウムがそれほど大きくない印象でしたが。DELTAのBニブって丸っこくて大きいから、平研ぎでも何でも出来そうでいいですよね。
ともあれ、おめでとうございます。インプレよろしくお願いします。
一人でも多くの人が万年筆魔道に堕ちますように!