今年度の高額万年筆購入枠、これにて終了。
ちなみに楽天で買ったわけではなく、店舗対面販売です(こんなに高くない)。オークション怖い(欲望に歯止めがかからなくなりそうで)
ごくわずかな可能性として、今年の作家シリーズが三島由紀夫だったら、というケースは考えられたのだが、まあないだろう。あるとしても村上春樹か川端康成だろう、サガンとかはありそうだが……と逡巡した結果と巡り会わせでこのような事態に相成った。
(去年トーマス・マンだったから今年はドイツ人以外が来ると思うんだよな……女流作家とか……デュラスなら買いかも知れんが)(ナボコフとかだったらどうしよう)
ペン先は18金。146と似た感触で柔らかい感じ。149のEFを一番長く使っているものだから【モンブラン=硬い】という先入観があったため、試書きしたときにはびっくりした。そしてこれを買ってしまうんだろうなあと思った。ファーストインプレッションで諦めた。ヴィンテージは一期一会。
146と比較。サイズはほぼ一緒。ペン先の大きさもペン芯の形状も。ただ、ドスト先生の方がフィンが細い気がする。触るとペチペチ鳴るので折れそうで怖い。
「限定品」というとなんだか重厚なイメージで、さぞかし重いんだろうと思っていたら、なんか146より軽くね? 計量したわけではないが、持った感触として第一印象は「軽っ!」だった(正直、がっかりするくらい軽い)
そしてなぜか、146はキャップを尻につけて使っているのだが、ドスト先生はキャップなしの方が書きやすい。重さもバランスもほとんど同じはずなのに、不思議だなあ。
(感覚的なものだが、どうもドスト先生はキャップが重いようだ。その辺のバランスが関係しているのかも)
キャップのサイン。
ドストエフスキーは夢に出てくるくらい好きだ。米川正夫翻訳版の全集が欲しい。まあ、ドスト先生は万年筆よりつけペンのイメージなんだけど。羽ペンとか。そういう細かいことはどうでもいいよね!(現実逃避)
ペン先の模様。「ロシア皇帝時代の装飾をイメージした刻印」とかなんとか。ラーメン模様って言うな。最初はそう思ってたけど眺めてたらかわいく見えてきた。アウロラもいけるかもしれない。
これ以上寄るのは無理だった。シビアにピントを合わせるにはもう三脚を使うしかなさそう。その前に接写レンズ欲しい。万年筆より高いが……。
ホワイトスター可愛いよホワイトスター。
149やら146やらより巨大なホワイトスター。比較したものは以下。
左から順番に、149、ドスト先生、146(プラチナライン)。色もちょっとアイボリーっぽい雰囲気。存在感がある。キャップトップも平べったいし。
ドスト先生は作家シリーズの中でもダントツに地味だと思うのだが、正直それがいい。クリップのサファイヤ(偽)もいらなかったくらいだ。デザインで言ったらアガサ・クリスティとかプルーストとか捨てがたいけど、ドスト先生のファンだから……という、お布施感覚が最終的な決断を後押しした。お布施といえばフォークナーも大好きだけど、デザインが……そのうち一周回ってあれが格好良く見えたら買おう。10年くらいの猶予はあるだろう。
この万年筆、実はインクを入れるのに4日かかっている。買ってすぐ使いたいのが人情かと思いきや、どうしても踏ん切りがつかなかったというか、テンションがあがらなかったというか……こんなことは初めてなので、ちょっとびっくりしている(ニブサイズのシールも貼ってあったからかも知れん。これはすぐにはがしたが)
単に、【我が家にある最も高額な万年筆】だから、という貧乏性的な理由かもしれない。10万円のボーダーを越えてしまった……そのために3年くらい前からこつこつと500円玉貯金を続けていたのだけども。
なるべくペン先はいじらずじっくり育てよう……と思っていたら、段差……ッ!
様子を見て調整をお願いするかも。自分でいじって取り返しが付かなくなりませんように(戒め)
そうです、今年「度」ですよねw
私も今年「度」の高額ペンは買ったんでしばらくは・・・・あれ?一期一会どころか今生の別れになりそうなブツが出品されてるよママン!
ニブの複雑な模様、私もそういうのが気になってセーラーのバイカラーニブを買ったんですが、これで青墨を吸わせると模様のあちこちにインクが残って拭いても拭いてもorz
いやーやっぱシェーファーのニブはかんたんでいいや
レンズ、浅草あたりのカメラ屋逝ったらもとい行ったら新古品がゴロゴロしてるはずですよ?
うわぁ、買っちゃった!!!!!
やったー。ばんざい!!!
私もオクで落とそうかと何度も迷いましたが、タイミングよくドルチェビータのバーメイルが出品されたので、そちらを優先させていただきました。
いいな、うらやましい。とてもとても。
大事にしてあげてくださいね。
ドストエフスキー、とっても素敵です。
モンブランの作家シリーズは見ているだけで楽しいので、お店(web)でよく見てます。でも、ドストエフスキーを愛する方のところで見るドストエフスキーの万年筆は、その神々しさが違うような気がしました(軽いめまいの感覚……)。
書く文章にも、凛としたインスピレーションを与えてくれそう(お布施感覚ということなので御利益がありそう)。実際はどうですか?
いくらなんだろう?
かこいいなぁシグネチャ
山田五郎とかはあれだけど
匂菫はヲタマンフロリダ青を濃くした感じです
>ardbeg32さん
>一期一会どころか今生の別れになりそうな
ですよねーwww
最近は、ペン先の模様に残ったインクすら美しく見え始めているので末期症状です。特にモンブランのBBとか美しいです。
レンズは……しばらくお預けかな……
>ウサっ子三昧さん
買っちゃった! 無軌道にあおったりするから!
反省はしておりますが後悔はしていません。大事にします。だんだんあの地味さが可愛く思えてきましたよ。使いやすいペンだと思います。
>花谷さん
いい万年筆を使ったからと言っていい文章が書けるわけではない、と言う事は身を以て知っているはずだったのですが、ちょっとくらい夢を見たっていいと思います。ちなみにお布施とか何とか言って帰りにスクラッチを購入しましたが当たりませんでした。ドスト先生と言えば賭博で身を滅ぼした人なんだから当たり前ですよね……!
>へろへろさん
値段は秘密です。でもオークションとか中古で見かける大体の相場よりちょっと安めでした。
先日丸善で色見本を見せて貰いました。確かに匂菫はロイヤルブルー系ですね……今回は購入を見送りました。桜森気になるけど使い道なさそうだし。
えー、今生の別れになりそうだった、パーカー75のペンシル無事ゲットだぜぇぃ!予算オーバーだけどorz
でも深崎様のお買い物の多分10分の1くらいだからそれでよしとする(何が!?
>ardbeg32さん
おめでとうございます。順調に病は進行しているようですね。値段は関係ないですよ、だって私はドストエフスキー先生のためにもう何年も五百円玉貯金を続けてきたのですから。