ヌードラーズインク／ミッドナイトブルー

NOODLERS(ヌードラーズ) ヌードラーズインク ヌードラーズインク この商品の他のレビューをみる» 価格： ￥1,890 ショップ： ペンギャラリー 報画堂

前々から興味のあったヌードラーズを買ってみた。とりあえず、Ottoman AzureとMidnight Blueの2色。ブルーブラックにするか最後まで悩んだが、こっちにした。

中屋の太字に入れて筆記。青々としている。想像していたよりも青い。赤みはなく、『暗い青』である。吸入直後はこのように黒々としているように見えるが、しばらく書いてフローが落ち着いてくると、中屋では青の方が目立つようになる。この最初の頃の色が持続してさえくれればすぐに洗ったりはしなかった……
ウェブの色見本だと、フロー安定後はこれが一番近かったように思う。

ヌードラーズはフローが渋い、と散々言われてきたようだが、ミッドナイトブルーに関してはそうでもないという印象を受けた。まあ普通だな、程度。よすぎはしないが、悪すぎもしない。書いているときの感触は、にゅるりとしていた。
ミッドナイトブルー、と言えば、プライベートリザーブのミッドナイトブルース 50mlがあるが、名前が同じだけあってよく似ている（PR ミッドナイトブルーズの記事参照）敢えて言うならば、PRの方がより紺色に近い、すなわち紫の要素が強い。
あとは、色彩雫の月夜にもちょっと似ている。ヌードラーズの方が若干暗い。私はペンに吸わせてしばらく放置して煮詰まってきたときの月夜の色が好きだ。入れたては青々としていて好きじゃない。たいてい、好みの色になるまでに飽きて抜いてしまう。あかんではないか、と思いつつやめられない。
同じ『暗い青』ならヤード･オ･レッドのブルーブラックが、今のところ一番好きだ。現在、ペリカンのM800（M）に入れて使っている。吸入後しばらく経つとペン芯に半ば固まりかけたインクのカスがこびりついてくるのでできればやめたいんだが、やはり美しいのでそうはいかない。恐ろしいのでインクタンクが空になるたびに洗浄している。フローはすこぶるよい。
ただ、ヤードのインクはコストパフォーマンスが悪い。そして瓶が小さいので回転吸入式ではすぐに吸えなくなる。代替色を探したいのだが、やはり月夜を煮詰める以外に方法はないのだろうか……
そういう面では、ヌードラーズは素晴らしい。でかい遮光瓶の蓋を開けたらぎりぎりまでインクが満ちていて危うくこぼしそうになった。オットマンアズーリとミッドナイトブルーでは水位に8mmほど差があったけどこのくらいはご愛嬌と思う。でも刺激臭がするけどね。一瞬『腐ってるのか？！』と思うほどのアンモニア（っぽい）臭（開封後しばらく経ったモンブランブルーブラックの匂いに似ている）
さすがにここまで来ると、購入したインクの色がかぶるようになって来た。青ばかり集めているので当然だが。しかしよくよく観察するとみなどれも違った表情があるので侮れない。これが無間地獄の入り口なのか。しかもこれだけ紆余曲折したにもかかわらず、結局中屋にはモンブランのブルーブラックを入れてしまうという本末転倒っぷり。これはもうだめかもわからんね、末期です。