ちょっと前まで、イタリア万年筆といえばDELTA(※個人の感想です)だったけれども廃業しちゃってそれからだんだん私の好みも舶来ものから国産に移り変わってなあなあでやってきたけれど、やっぱり原点回帰で派手目の軸を使いたくなることがあるじゃないですか。ドルチェビータとかドルチェビータとか。今さらになってあーマリーナ・グランテ買っときゃ良かった、と後悔しきり。やっぱり万年筆って一期一会だよね、欲しいとき・出会ったときに買っておかないと駄目だよね……と思った次第。そうじゃないといつ廃業するかわからないものね……廃業ってなんだよ、万年単位で使えるから万年筆じゃなかったのかよ。
そうなると問題になってくるのは、カートリッジとコンバーター。DELTAに関してはヨーロッパ規格のカートリッジが使えるとのことで試してみたところ、軸が短めのソラリスでも、ドルチェビータでも、エルバンのカートリッジは使えた。他のメーカーは試してないけど、さすがになくならねえだろエルバンなら……と言うことでカートリッジ問題はクリア。
でも私、ボトルインク派なのよね……
と言うわけで家にあったDELTA純正のコンバーター、久し振りに使ってみたら経年劣化かインクぼた落ち。やっぱりコンバーターって消耗品だったんだ……Pラチナとかすぐ壊れるしなあ……使い方が悪いのかな……
一応、正規代理店が互換性のあるコンバーター提供してるので問題はないけど、せっかくなのでヨーロッパ規格のコンバーターいくつか買って試してみた。
ペリカンとウォーターマンとファーバーカステル(ベーシック)。見た目はそっくり、差し込み口もそんなに違わないなと思ったけど、結果として、使えたのはウォーターマンだけだった。ペリカンとファーバーカステルは引っかかって奥まで入らず。意外と繊細なのねドルチェビータ……もっと雑な作りかと思ってたけど……そもそも、ドルチェビータのオーバーサイズについてきたコンバーターはねじ込み式だったし、なんかいろいろあるらしい。
ファーバーカステルのコンバーターは中に金属のパーツが入っていて、棚吊り防止にもなってるから好きなんだけど。あと振るとかちゃかちゃ音がするのが好き。同じ理由でPILOTの全然吸えないコンバーターも嫌いじゃない。全然吸えないけど。
ちなみにコンバーターの値段は正規代理店が提供している代替品とほぼ横並びなので、まあどうせなら安全確実に代替品を買えばいいんじゃないかなと思った。
ウォーターマンのコンバーター入れたところ。長さはほぼ一緒。
それにしてもドルチェビータの軸は綺麗だなあ。私が持ってる軸の中で一番派手。と言うかそれ以外は結構地味め。
ドルチェビータの方には金ペン堂おすすめ・Pelikan エーデルシュタインのタンザナイト。多分オーシャンスワール買ったときにおまけでもらったやつ。なんか茄子っぽい色してんな……と思って放置してたけど、ふと思い立って使ってみたらなんか綺麗……ってなってる。
ソワレの方には、DIAMINEのトワイライト。モンブランのブルーアワーが乾きかけみたいな色でほぼ緑だと私は思う。でも青系のインクばっかり使ってるのでたまにはいいかなと。
ソワレはDELTAの中でもかなり地味だと思うんだけど、なんか好き。オレンジのリングが綺麗だし……ドルチェビータ(ミディアム)より気持ち細めの軸もなにやら素敵だし……
万年筆にはまるきっかけになったのがDELTAのソラリスだったし、DELTAにはいろいろ思い入れもあるだけに廃業は残念だけれども、万年筆は万年単位で使えるから万年筆であるはずだし(日本固有の概念なのかなこれ)手入れして大事に使おうと思う。ちなみにレオナルドのはあんまり食指の動くやつがなかったのでセーフ。あれ、ちょっと先端が鋭すぎやしませんかね……?
10年ほどROMっておりました、初めてコメント致します。
当方のドルチェビータ、王国さんの互換コンバータでも内部で引っかかる困った子だったのですが、こちらの記事を読んでウォーターマンのコンバータを試したところ、キレイにはまって大変助かりました。
ソワレについてたデルタ純正コンバータでも駄目だったのですよ…個体差なのですかねえ…
初めまして。コメントありがとうございます。
DELTA、いろいろ雑なところありますもんね……個体差結構ありそう。私のソラリスもカートリッジが引っかかるのでちょっとカッターで削って入れたりしてました。手のかかるところも可愛いのでいいんですけど、雑なところありますよね(二回目)
何種類懸かっておいて良かったと思いました。見た目同じような感じでも結構嵌まったり嵌まらなかったりすることもあるんですねえ。当記事がお役に立てて良かったです。