ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
デスク周りの劇的ビフォーアフター

デスク周りの劇的ビフォーアフター

春なので、何だか分からないけどそわそわした気分なので部屋の模様替えなどに着手している。我が家には荷物が多く(主に本)部屋のレイアウトが限られる上にスペースが絶対的に不足している。数年前に広い部屋に引っ越した当初は壁一面本棚を設置してご満悦、さっすがー広い部屋っていいよねー! とかテンション上がりまくりだったんだけれど、今にして思えば全然足りない……本ってのは増殖するものだと言うことを失念していた。そして、机周りにも、紙ものが増える増える……
これは遺憾、この儘では机に向かう習慣自体が失われてしまう。そう言えば万年筆とか最近使ってなくね? ドライアップ待ったなし、って事で、本棚は増やそうにも場所がないしお財布的にも優しくないので、まず机周りから一寸ずつ手を入れてみることにした。
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一番最初の状態。業務用のエレクタ(150*50位)の一段をモニタ置き場にして、その手前に150*40ほどの作業机(Brnoパソコンデスク)を置いている。エレクタの上段はキャットタワー代わりの猫の寝床として使用。この配置はなかなか良かったんだけど、エレクタの上から猫が顔面に降ってくるという事案が発生、右眼球周辺を負傷した。眼鏡掛けてなかったら失明していたかも知れない。何故私の顔を着地点に選んだのだ……まあ、傷跡は半年ほどで目立たなくなったので、猫はタオル巻きの刑に処して無罪放免とした。
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去年の年末の大掃除にて。
エレクタを横にずらし、150*40の作業机をサイドに置いて、メインのデスクを別の部屋から持ってきてL字型の作業スペースを確保した。同時にモニタを2枚に増設。問題は、机の奥行きが55cmしかないこと。このサイズだと、ノートパソコンにはいいだろうが、デスクトップ+25インチモニタだと近すぎて狭すぎる。そして、キーボードを置くと、ノートなどを開くスペースが確保できない。
ちなみに、机はFE DESKと言う奴で、幅120×奥行き55×高さ74cm。最近はノートが主流だからなのかどうかのか、奥行きが広い机を探すのは大変だった。オーダーとか、すげえ高価な奴とかはいくらでもあるけど……この辺が妥協点かなあと思って購入したものの、矢っ張り狭かった。
でもL字型配置だし、ノートとか手書きしたい時は左サイドでやればいいかと思ったんだけれど、こっちの奥行きも40cmしかないので微妙に狭い……B4サイズの相馬屋原稿用紙を開くとぎりぎりで、ペンを握る手首が天板から外れそうになる。私はパソコンをするにもものを書くにも、左肘をつく癖があるようで、これは一寸やりにくいな、と思い始めたのが先週末。
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そして本日、150*40の作業机FE DESKの後ろに入れて、広い奥行きを確保することに成功した。
作業机は脚で高さの調節が出来たので出来た芸当だった。けれども机の方が横幅が狭いので、壁と机の間に7段のチェスト(Buche)を配置。段差が気になったけれどもぬいぐるみとか缶とか置いて分からないようにした。あれ、これって完璧じゃね? と自画自賛しているが、まあ1ヶ月もしたら飽きてくるんだろうけどね……
別に計算して買ったわけじゃないけれど、色々やってみたら上手い具合に嵌まったので満足。テトリスみたいで面白かった。これで紙を広げるスペースも確保できたし、しばらくはそのままそっとしておく予定。万年筆も原稿用紙もサイドの引き出しに収まって猫に荒らされる心配もなくなったし、インクも手元に置けるようになった。矢っ張り普段使うものは近くにないと不便だな……当たり前だけど……
どう考えても、私には今はやりの断捨離とかは無理だし、ミニマリストにはなれそうもない。広い空間に憧れてはいるものの、本でぎゅうぎゅう詰めの部屋に住みたいし、理想の部屋は図書館だし……電子書籍の導入も考えてるけど、今持ってる本を自炊する気はないし(本を切るのがどうしても厭)、どうせならサイズのでかいiPad Proが欲しいけど、12万円出すなら12万円分の本買って読みたいし……この辺が賃貸の限界じゃないかなあ。
悩ましさは尽きないけれども、自分の居場所を少しでも居心地良くしようとしている今の自分は、何だかクッションの上でぐるぐる回って自分の寝場所を定めている猫(結局最後は最初と同じポーズで寝る)に似ているような気がした。

3 Comments

  1. ぶちゃいくももちゃん

    >何だかクッションの上でぐるぐる回って自分の寝場所を定めている猫(結局最後は最初と同じポーズで寝る)に似ているような気がした。<
    落ち?で笑いました
    猫がいると何故か生活が楽しい!
    小説家は何故か猫を大切にしている人が多い
    気がする..?
    不思議な存在なのでしょうね
    うちのももちゃんも
    しぶとい猫ながらも話がわかってる気がします (笑)
    アーロンチェアの無事を確認しました
    猫はよくわかっていますね

  2. エドソン

    通りすがりの愛読者です。
    最近は万年筆買い足されてないようですね。
    欲しいものをある程度購入されると万年筆沼から抜け出せるのでしょうか。私は沼に片足突っ込みはじめた気がします。このブログを見てインスパイアされ、ただいま8本。先発ピッチャーを揃え切った感じです。
    はやく一軍を揃えて、新しい万年筆から解放されたいです。
    #「ユリシーズの瞳」観ました。まるでパラレルの世界に踏み込んでしまったような、強烈な孤独がとても怖かったです。でもなぜか美しく感じるものがあり、後味の強さだけが今も心にトゲのように残っています。なんですかあの映画ー。

  3. 深崎

    >ぶちゃいくももちゃんさん
    猫はたまにこっちの行ってることを理解した上で斜め上の行動をしているような気がします。でも可愛いからいいんです。先日も顔面をやられましたが……私の肩からカーテンレールに飛び移ろうとして足を滑らせるという……お前本当に猫なのかよ……
    アーロンさんはまだ無事です。でもたまに夜中、爪を研いでいる音がします……
    >エドソンさん
    そうなんですよ、最近買っていないんです。すごい。ただ単に懐具合の所為もあります。けれども、憧れていた万年筆はたいがい手に入れた気もしています。あとはもうあれですよね、ビンテージの149とかビンテージのあれとかあれとか……ビンテージ沼怖い……
    >なんですかあの映画ー。
    奇跡ですよ、奇跡。是非他の映画も見てみてください。「こうのとり、たちずさんで」とか……ユリシーズと繋がってるので。

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