今回、到頭白山眼鏡店で眼鏡を作ってしまった。
毎回読み方で迷うんだけれども、
1883年に人形町に創業した白山眼鏡店(しらやまめがねてん)をルーツに、
1946年に上野に誕生した 現 白山眼鏡店(はくさんがんきょうてん)
って事なので、はくさんがんきょうてんが正しいようです。ロゴはHAKUSAN-MEGANEなのに……
なんか、様々な有名人もご贔屓らしく、へえーすげえなーと思ってたんだけど、チバユウスケ御用達と言えば買わざるを得なかった。眼鏡はもう二つ持ってるけど欲望を抑えきれなかった。まあ眼鏡は顔の一部だし、ファッション感覚? 的な? でも持ってる眼鏡の度数は全部同じですけどね……ちょっと強めにしたら頭痛が酷くて参った。基本引きこもりなので眼鏡は仕事にしか使わないし、一日中パソコン見てる仕事なので、結局度数は低めで近くに焦点を合わせるしかない。
ロゴがご覧頂けるだろうか。
渋谷の店舗に行ったんだけれども、なかなか雰囲気の良い門構えだった。店員全員眼鏡だなあ、って思った。目がいい人は伊達眼鏡掛けてるんだろうか。それとも目が悪くないと眼鏡屋の店員にはなれないと言うのか。
モデルとしては、WEEPSという、2008年制作という割と新しめの奴。主人に「何故その色を選んだ」と訊ねられたのだけれども、なんか虎模様っぽくて可愛いじゃん、としか答えようがねえ。ブラウンにしたらお前と被るだろうが……っ!(旦那はHANKというファーストモデルを買った様だ)
鼈甲柄が欲しかったんです。後悔はしていない。何だかサブカル系に拍車がかかったような気がしなくもないが、しょうがないでしょシュヴァンクマイエルとか好きだし! サブカル系の自覚はあるよ。いやむしろサブじゃねえよ。メインだよ。
そして、眼鏡ケースと眼鏡拭きを貰った。レコードの形してて可愛い。ジョン・レノンの眼鏡作ってるから? 店内には例の丸眼鏡もあったんだけど、流石にそれを試着する勇気はなかった。この辺が私のダメなところだと思う。眼鏡ケースはいくつかの候補の中から好きなのを選ばせてもらえるんだけれども、500円プラスか1000円プラスで、白山眼鏡のマークが入ったちょっとお高そうな奴も選べるらしいです。
今回は眼科の処方箋無しで行ったので、視力検査からやってもらった。フレーム選びでだいぶ時間をかけたうえに、視力検査も丁寧で項目が多いので時間がかかる。他の眼鏡屋でやらないような、格子状の線を見てどっちの色が薄いか聞かれたりとか、行くなら時間に余裕を持ってでかけた方がいいらしい。仕事帰りに寄ったので閉店時間(20時)ぎりぎりまで粘ってしまって申し訳なかった。
仕上がりを待ってまた出かけて、フィッティングもまあ丁寧でした。前から使ってた眼鏡の敦賀耳の後ろにあたって痛いって言ったら、白山眼鏡じゃないけどちょっと調整してもらえて助かった。鼻あてのないタイプの眼鏡だったんだけれども、私はそのままで、旦那は鼻あてをつけてもらっていた。なんか、レンズと眼球の微妙な距離で見え方が違うらしい。私には特に分からないが。
レンズはNikonだった。プラスチックレンズの一番オーソドックスなやつだけど、なんかクリアで見やすい気がする(プラシーボ)
白山眼鏡店は、万年筆で言ったら中屋万年筆か大橋堂のポジションだと思った。質の良い、こだわりのあるオリジナル製品をずっと作り続けてる職人系。万年筆マニアが眼鏡をつい集めてしまう心理がわかってしまったような気がして怖い。そのうち素材にまで拘りだすんでしょ。3つある眼鏡のうち1つはセルロイドですけど何か。
顔の真ん中にずっとあるものだから拘ってもいい、そのように自分を納得させています。最近はあんまりコンタクトしてなくて、たまに眼鏡無しで外出すると防御力がものすごく下がってる気がして落ち着かない。どちらにしろこれから花粉の季節だから、眼鏡とは縁が切れないですね……早く秋にならないかな……
いいですね~、鼈甲のメガネフレームですか!この間、田舎のデパートで、鼈甲柄のメガネフレームを見て、これ買おうかなとおもっていたら、店員が来て、とてもお似合いですよ。レンズはハードコートレンズをサービスできます。近視はどのくらいですか?と聞きますので、むかし、0.2でしたが、今は老眼の方がひどいので、老眼鏡をつくる積りです。 と言うと。お客様、老眼鏡に使うのフレームでは、これはもったいないという。そんなこんなで、一変に購入意欲をなくしました。これ鼈甲ではないでしょう?、鼈甲柄のプラスチックです。本物ですと、〇が一つ多くなります。と言うではないか。買っておけばよかったかな?と後悔しきりです。
>時代錯誤さん
この眼鏡も<鼈甲柄>フレームです。本物の鼈甲は高くて手が出せないです。
しかし、「老眼鏡には勿体ない」ってどう言うことですかね。眼鏡には変わりないでしょうに……。
最近は花粉も来るのでコンタクトではなく毎日眼鏡を掛けているので、フレームのデザインは重要なんです……メガネ人間には重要なアイテムなんですよ。
ビンテージの万年筆と一緒で、気に入ったものが見つかったときはその場で買っておかないと二度と出会えなくてあとで「嗚呼買っておけば良かった」とどうせ後悔することになるのですから、まあ、買わずに後悔するより買って後悔した方がいい、と、開き直るのも有りですねえ。