ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
趣味の文具箱 vol.23

趣味の文具箱 vol.23

いつも発売日が土曜日だったのに、今回はなぜか火曜日に発売した趣味の文具箱。わざわざ休みの日に本屋に行かなくて済んで助かった。
表紙はDELTAの少数民族シリーズのハワイ。いつもながら軸の色が綺麗だなーと思いつつスルー。なんだろう……形? DELTAはドルチェヴィータ以外の万年筆の形が何となく好きになれない。いや、ソラリスも好きだけど。マリーナ・グランデ欲しいけども。でも軸はきれいだよなあ……
内容で気になったのはモンブランのビスポーク・ニブの話。ユーザの筆記時の癖や筆圧などを機械で計測して、最適なニブ(太さとか)をプレゼンしてくれるそうです。ミュージックに分がさらに横に広がった極太「シグネチャー」とか、いわゆる変態ニブも各種取り揃えられているようで、現行品を買う機会があったらぜひ一度試してみたいところ。ペン代金+15,000円強?それくらいなら試してみたいよねーと思って検索してみたら、

ニブのオーダー価格は157,500円

はい、0ひとつ見落としてました。モンブランのサイトは見づらいのでこの辺を参考にさせてもらいました。ええ、ペン先に15万払うならアガサ・クリスティかプルーストか50年代の149買うわ。くっそ、ブルジョアどもめ!
等と呪詛の言葉を吐き出しつつ、気になったのはこちら。

エルバンのインク専用のクリーナーだそうです。ペン先をボトルに入れてこちょこちょしたり、吸入したりして洗浄する模様。最近エルバンのナイトブルー.がいたく気に入っているので、いつかは使うことがあるかもしれない。ソラリスに使おうとカートリッジを買ってみたら、思いのほかいいのでボトルも買ってしまった。詰め替えて使おう。
モンブランの作家シリーズはジョナサン・スウィフトだった。正直がっかり(人選もデザインも)まあ「ガリバー旅行記」読んだことないし……アイルランドということは、そろそろ日本こないかな? 三島か中上だったら買う、大江健三郎と川端康成なら考えてみる、村上春樹だったらスルー確定。まあないだろうが。
それにしても、デザインはなんかはっちゃけてるなーと思った。確かにガリバーの防止のイメージはあんな感じだけど、なんかペリカンのあのシリーズを思い出す。七不思議は不思議のまま放っておけばいいじゃない。アガサ・クリスティとかドストエフスキーみたいな実用性のあるデザインってもうやらないのかな。そもそも限定品て飾っておくものなのか? 使うなってことかしら。装飾品なんだろうなー、ポジション的に。字を書きたければ149を買えということか。
RHODIAの Webnotebook も特集組まれてた。やっぱり無地はこないのか……本国で生産中止と化にならないといいけど……
そのほかにも、サイドリバーオリジナルのハードカバーノートの紹介もあった。バンクペーパーだってよ。ちょっと買ってみてもいいかもしれないと思った。180度開くような製本で、9月ぐらいに発売予定とのこと。ゴムバンドっぽいものもついていたように思う。国内企業、がんばれ打倒モレスキン。
今回は食指の動くペンが全くなかったのでセーフ。いや、最近ほんと物欲が落ちてきてる+年内引っ越しに向けて貯蓄せざるを得ないからブログも更新することがありません……インクも常用色がほとんど定まってきたところだし。ノートもwebnotebook、グムンド、紳士で大体完結している。落ち着いてるなあ、自分。何より職場が変わって、どうやっても神保町とか銀座とかを経由しなくなったのがいいよね! あそこらへんは魔窟だからな……

6 Comments

  1. Cygne

    おひさしぶりです。
    ペンのレビューがないのは、こちらとしても、
    物欲が突き動かされないので安心ではありますが、さびしくもあります。
    物欲を、多少なりとも抑えるに至っている、
    現在ご愛用のペンとインクの組み合わせはどんな感じでしょうか?

  2. ウサっ子三昧

    ウェブノートブック、無地入ってこないんですねorz
    ものすごーくショックです。
    最近私も物欲落ちてきたなー、新しいペン買ってないな―と思ってて、先日万年筆の整理をしてたんですが、何故か突然ものすっごく今更ながらアウロラ88クラシックのゴールドキャップが欲しくなって葛藤してます。
    アウロラの同じニブ、もう3本も持ってるのに(あ、エウロパは18金か)。
    万年筆歴も10年ぐらいになってくると好みのペン先を探す冒険もひと段落するのかもですね。

  3. 深崎

    > Cygneさん
    ご無沙汰しておりますw
    物欲を抑制しているペンですが、
    ・ソラリス(エルバンのナイトブルー)
    ・ペリカン101N(R&K サリックス)
    ・キャップレス(R&K ヴァーティグリーズ)
    ・大橋堂(神戸INK物語 摩耶ラピス、アイリッシュグリーン)
    ・149(ミッドナイトブルー)
    ・146(ヴァーティグリーズ)
    ・ドルチェヴィータ(Dr.ヤンセン ナポレオン)
    ……あたりですかねえ。最近は細字を結構重宝しています。インクはヴァーティグリーズが多いです。最近のヒットはエルバンのナイトブルーですね。
    >ウサっ子三昧さん
    確かに方向性は定まってきたかもですね……意外と太字が苦手だと言うことが、最近ようやく分かってきました。101NはBBなんですが……使用頻度の高いのはだいたいMでした。そして私は古いモンブランが一番好みのようです。146とか、何本あっても大丈夫っぽい。好きなペン先は何本あっても大丈夫(背中を押してみる)

  4. 初めてまして、GT40と申します。以前から拝見はさせてもらっていましたがコメントは初めてです。
    まだ万年筆歴1年くらいですので物欲ありまくりで困ってます。現在5本所持していますが、1年で5本ってかなりのハイペースなんじゃないかって・・・。インクを色々使いたいがために万年筆を増やしたいってのがあるんですよね、困ったものです。

  5. ウサっ子三昧

    背中押されたwww
    あんなこと書いててナンですが、ペリカンのM600レッドを見にモリタへ逝ってしまいましたよ。
    そしたら何故か、バッグの中には・・・はあああ。
    モンテベルデのアーティスタクリスタルピンク、BPも併せて買ってました。
    めっちゃかわいいんだもん!しかも2本買っても6300円。恐るべしモリタ商店&モンテベルデ。
    こういう散財するから、本当に欲しいものに手が届かないんですよねぇ。
    M600ルビーレッドは「まだようけ(たくさん)あるから大丈夫ですよ。」とのこと。
    プラチナの精進も絶妙なパープルっぽい透明軸がかなり綺麗でした。
    ちなみに趣味の文具箱で取り上げられているモリタ商店、みなさんよく似てますw
    おじいちゃんの口ぶりはあのまんま。
    大阪に来られることがあれば是非。

  6. 深崎

    >GT40さん
    はじめまして、コメントありがとうございます。
    大丈夫ですよ、5~6年もうろうろすれば物欲も落ちますよ!(たぶん)それまでは身を委ねちゃえばいいじゃない、にんげんだもの。
    インクを使いたいだけならペチットでもなんでもいいじゃないかと理性では思いつつ、物欲がそれを邪魔するんですよね、わかりますw
    >ウサっ子三昧さん
    おおーM600! 気になりますが、まだ実物見たことないんですよね……やっぱサラミですか? でも私には、フルハルターで買った昆布があるからね……
    大阪は行ったことないんです、でも機会があったら行ってみたいですねえ、モリタさん。そうか、似てるのか……
    モンテベルデ、おめでとうございます。透明軸が涼しげでいいですねえ。インク入れるのもったいないみたい。でも入れるけど。

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