予定外の出費というものはなぜか続くもので、朝出社しようとしたらヘッドホンが壊れた。
オーディオテクニカのこれ(ATH-ESW9)を早数年は使ってたんだが、イヤーパットのところがぼきっと取れた。まあ線はつながってるから音は出るだろうが……久しぶりに、リアルにフリーズしたわ。
このオーディオテクニカはイヤーパットが木になっていて、駅のホームで貧血で倒れた時も私の側頭部を守ってくれた思い出深い品。だがすでに保証期間は過ぎまくっている……
その日は、オーディオテクニカの前に使っていたSONYのスタジオモニター(旦那が踏んでヘッドバンドが壊れてゆるゆる)をつけて出かけたんだけど、これってものすごく恥ずかしいじゃない……ロゴ巨大すぎ……音楽関係者でもないのに……
まあ、スタジオモニターの音が全部クリアに聞こえるところは大好きなのでいいんだけど、恥ずかしさが先に立ち、なおかつヘッドバンドが緩いということは音漏れの危険と隣り合わせということなので、新たなるヘッドホンを購入しなければならないという窮地に陥ったのであった(おもに財布が)
いろいろ探してみた結果、FOCALという聞いたこともないブランドのスピリットワン、というヘッドホンが格好いいではないか、という結論に達した。正直、それほど音質にこだわりがないというか、インピーダンスがどうの、音域がどうの、音帯がどうの言われても全然わからないので、価格帯とカッコよさだけで選びました。
これ、メーカーサイトだと一応、iPhone/iPod対応で、Nomad headphonesってことになってるのでポータブルとしてみていいのかなと思って(遊牧民的な意味で)……イヤーパッドの内側が赤、ってのが気に入りました。
あと、しばらく使ってみての感想としては、結構スタジオモニターと似てる感じがする。音が一つ一つ立ってる感じ。今まで聞き逃してた音に気が付いたりとか。
購入にあたって、こちらのブログのレビューをかなり参考にさせていただいたのだが、確かにいい意味で無個性なのかもな、と……結構ロックだのメタルだのクラシックだの音楽に関しては雑食なので、どこかのジャンルに特化しているよりは、こういうオールマイティープレイヤーみたいなヘッドホンの方がいいと思うの。
初めてiPodにつないだときは、なんか音が左に偏ってるような気がしたけれども、しばらく聞いてたら慣れた。ヘッドホンのエージングというよりは、自分の耳がヘッドホンに慣れて自動修正したのかもしれない。
あと、見た目でかいけどそれほど重くない(あくまで見た目に対しての重さだが)
何気に、コードが交換できるのが素晴らしいと思う。デフォルトのコードは布張りしてあって高級感がありますが、正直、iPhoneにつないだときに電話が取れる切り替えスイッチはいらない……断線してもすぐに交換できるってのはありがたいが。
イヤーパッドがかなり耳に密着しているので、音漏れの心配がない代わりに、音量を上げると外部の音が聞こえづらくなるのに注意が必要。ヘッドバンドの頭頂部にあるクッション、最初邪魔かなあと思ってたら結構いい感じに頭に密着した。音量は小さくてもよく聞こえるので、なるべく下げて使おうと思った。
総合的に、いい買い物したと思った。したと思う。したんじゃないかな……
高いだけあって音はいい、というのが実感できるヘッドホンだと思います。
お金に余裕ができたら、自宅で使う用のオープン型のヘッドホン買ってニヤニヤしようと思ってたのに、この突然の出費は正直痛いです……まあ毎日使うものだからいいけど(万年筆購入時と同様の言い訳)
しかしさすがにヘッドホンにこれ以上の値段をかけるのはやめよう。そしてオーディオテクニカも修理の見積もりだけはしよう……
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