趣味の文具箱 Vol.15

とりあえず確保。前評判どおり、万年筆よりも今回は周辺機器にスポットが当たっている。ノートカバーとかノートとか手帳とかペンケースとか……地球儀とか……地球儀とか……
つくしノートは欲しいなあ、とか、WILD SWANSのA5ノートカバーはいいな、とか、キングダムノートのペンケースだったらカバンに放り込んでおいても万年筆に傷が付かなくてよさそう、とかさまざま妄想はしたけれど、特に万年筆に対して物欲を掻きたてられるようなことはなかった。悟りは近いのか。憑き物が落ちたのか。
丸善の漱石モデル(157万)が特集されてたけれども、これってユーロボックスさんとか行けば似たようなの(しかも復刻ではなく当時のモデル)(中古だが)が4万円以内で買えるんじゃなかろうか、と思うけど違うのかね。しかも廉価版の方は形も違うし。新品で手に入れることに意味があるのか。
うちの主人は「古本は厭」という人だ。書き込みとかがあると厭だって。でも、古井由吉の昔のとか、新刊でなんか売ってもいないし、国会図書館のセリーヌ全集もいつの間にか店頭から姿を消しつつある……そんな私は「古本でも何でも読めるだけまし」という人。
ヴィンテージ(というか中古)の万年筆でもよし、という人と新品じゃなくちゃ厭、って言う人の間には暗くて深い川が流れているのかもな……わかりあう必要もないと思うけど。どっちみち150万円以上の万年筆を買うことは生涯ないだろうが。
あとは、紙に対するインクの滲みやすさとか乾きやすさとかを検証してる特集があったのだが、青墨、結構いいかも……と思ってしまった。満寿屋のクリーム紙に書いたらいい雰囲気っぽかった。太字で書いたら美しいかなあ(サンプルはペリカンの3Bだった)まあ、冷静になって考えてみると、どう見ても月夜だけどなあ。なぜか私が好きになれない月夜。好きになれないのに周期的に発作的に使いたくなる月夜……
私の中で、なんかもういいや、という雰囲気になっていることも否めない感じ。万年筆に対する物欲がぽっかり抜け落ちた感じ。次のステージに進むのか、それともこれは一時的な沈静状態なのか。最近深夜、原稿用紙に向かって好きな小説とかを書き抜きしてると無上の幸せを感じる。写経の気分に近いのかも。
ついでに、今回一番笑ったのは、「超音波洗浄機を入れておくための箱」(31500円、くらい?)だった。超音波洗浄機の家電っぽい雰囲気を緩和して、書斎に馴染ませてくれるらしい。蓋はないので上から見たら丸見えだが。なんか和んだ。

趣味の文具箱 Vol.15」への16件のフィードバック

  1. 憑き物だなんてwww
    絶対一時的なものですよ~うふふ。
    丸善の漱石モデル、そんなに高いんですね。
    かく言う私は、モンブランの「宮本武蔵」に度肝抜かれたタチです。
    1000万てwwwありえないwww
    でも、バガボンド&吉川英治ファンとしては一度見てみたい気もする、かな。
    実家が奈良なもので、実は柳生まで車で30分という田舎モノのウサっ子でした。

  2. うふふ、ヴィンテージの魅力に憑かれてヤフオクとかeBayとか見始めたらまた再燃しますよw
    まぁ私の場合は最初から現行品にそんなに魅力を感じていなかったのでいきなりヴィンテージなんですけどね。
    古いペンを入手して、夜な夜な超音波洗浄器のヴィーンてな音を響かし始めたらもうとめどがないというか。何故かしらねど私の手元にもパーカー75とかレディーシェーファーとか増えていますし、夜な夜なその書き味に無上の喜びを感じています。両メーカーは死ぬほどバリエーションがあるので当分物欲は収まりそうもないですしねw
    青墨、実は茄子でスティピュラグリーンと一緒に某楽天ショップで注文中なんですよね。奇遇と言いますかなんといいますか。

  3. >国会図書館のセリーヌ全集も
    国書刊行会でしょうか?いずれにしても、非常に懐かしい名前です。
    三田村鳶魚にかき口説かれて、漱石は使ってもいないオノト万年筆の
    宣伝文を丸善の學鐙に書いたともいわれてますが、真相はどうなんでしょうか?

  4. おっと、三田村鳶魚じゃなくて内田魯庵だったかな、学鐙の人(^ ^;

  5. ウチもM800とドルチェビータ買ったから、もういいかなという気持ちはあるんですよ
    こんないいの2本あっても出番少ないのが申し訳ない気はするし
    次は149,146と思うものの「いつかは」という程度で積極的に欲しいわけでもないし
    それに、これで悶買ったらまんま師匠の真似してるみたいだ
    まぁ、とか言いつつボーナス握りしめてM320のグリーン買ったのはナイショですよ

  6. >ウサっ子三昧さん
    やっぱり一時的なものですかねえ……怖い。丸善は廉価版はそれほどでもないけどデザインが全然違うので別物だと思います。ちなみに私、柳生と言えば夏八木勲の柳生烈堂(要するに子連れ狼)なんですよ。時代劇大好き。しかし1000万って……
    >ardbeg32さん
    オークションはやらない、と言うのが私の中に残った最後の理性の瞬きです。手を出したら負けですよ。悪魔の館くらいで止めておかないと(趣味文のユーロボックスの広告ページに載ってたシルバーっぽいやつ(プルーストの隣)ちょうかっこいい……)スティピュラ、届いたら是非レビューをお願いします。
    >銀杏さん
    ああ、そうでした! 国書刊行会です、ご指摘ありがとうございます。
    漱石、そんな噂があったとは……でも内田百閒が随筆で、漱石先生の形見分けにもらったオノトの万年筆を、妻に二階まで盥に水を張って持ってきてもらって洗浄した、なんて事を書いてるので、やっぱり私には漱石(内田百閒)=オノトなので私がなぜかオノトを持っているのも不思議ではないんです(と、言う事にしておきたい)
    >ギャラードさん
    私も149の方は「いつかは」って思ってたんですよ。雑談のつもりがあんな事になるとは……でも一期一会だし、きっと何か縁があったんだろうと思ってクレジットカード大蔵大臣に御輿を挙げてもらったんですが、だから多分ギャラードさんにも「そう言う時」がくると思います。149と146を手にして途方に暮れながらも口の端がにやにやしている時が。

  7. 書いてから眺めると、なんかいやみなコメントみたいで
    ほんとうにごめんなさいです。
    漱石とオノトに関するものかどうかは確定できないけど、
    内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000165/files/1211_20725.html
    「私は、「いえ、悪くさえいわねば好いから……
    調法なものだ位いに書いて下さい」と頼んだ。そんな風で、
    いわばこちらで書き上げた物にただ署名してもらう位いに
    しても快諾されたことがある」
    なんてでてきました...

  8. スティピュラグリーンですが、楽天ショップで注文したのが15日で全然音沙汰無いんです。代理店在庫は確認したとの事ですが、まさか本国の代理店の事だったりして・・・orz
    入ったら速攻でレポ致します。
    漱石氏ですが、
    「夏目漱石の『余と万年筆』を朗読で聴いてみた: 細字万年筆にこだわる」
    でアイタタタな発言をなさっていたようです。オノトも貰ったから使ってるまでってアンタ・・orz
    「余と万年筆」では、インクが切れたら銘柄構わずに目に付いたインクをブランド種類構わずに突っ込んだと自慢げに書いてるし・・orz

  9. >名無しさん
    ご指摘ありがとうございます。結構適当な事言ってるんですね……器が大きいと言う事か。
    >ardbeg32さん
    『余と万年筆』はマニアが読んだら起こるでしょうねえ。適当にインクいれんな! とか……結局の所、『いい筆記具を使う』と言う事と『いい文章を書く』と言う事は全然関係してないんだな、と再確認するばかりです。

  10. 鳩羽鼠を検索していたら辿り着きました。(鳩羽鼠、カラー考案の者です)
    辿り着いてからは定期的に楽しく!拝読させていただいております。
    メールの宛先が見当たらなかったのでこちらに書き込みさせていただきます。(スミマセンブログの内容とズレてて)
    私も超音波洗浄器カバーは”ほっこり”いたしました(いいんだろうかこんな事を言って?)
    最近、深いブルーに凝っていて鳩羽鼠に余り興味が無くなって行く深崎様に悲しんでいます。(スミマセン自由に楽しんで下さい)
    丸善が出てくると恥ずかしい事があるとうちじゃありません様にと祈るのと、良い事があるとうちでありますように、と、思います。(再び私事でスミマセン)
    今度、来店の際は一声掛けて下さい!(若い方のメガネの男です)
    お待ちしております!

  11. つくしノート、ちょっと調べてみました。
    帳簿用紙、ということはみすずノートと同じ感じでしょうか?
    1900円、という値段ついでに思い出したのですが、近所の画材屋で、クオバディスのアバナ(小)がセールで1995円になっていました。
    パッケージがぼろっちくなっていたのでセールだったんでしょうが、クオバディスはフィルムでノートがくるんであるので中は全く問題ないだろうということでとりあえず2冊保護。
    クオバディスはクレールフォンテーヌとグループ関係?なので、きっと透けない、にじまないだろう、と思ったら、えらく紙が薄くて、πブルでギリギリ裏抜けしない程度。
    にじみのほうは大丈夫でしたけど。
    帳簿用紙、ってんで、アランジアロンゾの無地ノートにハマり中ですが(合計12冊大人買い)、なかなかノートって難しいですよね。今後ずっと安定供給されるメーカーのでないとなかなか愛せない。
    つくしノートは機会があれば買ってみます。

  12. 安定供給されるという意味では、万年筆にはコクヨのキャンパスハイグレードが一番安くて良い紙だと主張します!(キリッ
    ・・・表紙の安っぽさは何とかしてくれんかなぁ
    趣味文入手しましたが、キャンパスハイグレード無視してるのは編集者の趣味かスポンサーの関係か?良い紙なんですけどね。私のオキニのプラチナBBが健闘していたのが嬉しかったです。
    「余と万年筆」ではマニアの存在も批判してますね。使えりゃいいってのもひとつの考え方ですけど、商売道具は大事に使おうよ、ととも思います。単にずぼらな人にしか見えませんねあの文章からは。
    とはいえオノトは入手したい万年筆のひとつです。ユーロボックスに行けるところにお住まいというのはうらやましい限りです。オクはどうしてもリスキーですからね。ゴムサック使ってるペンなんか怖くて買えないし、修理もできませんもの。

  13. >丸善日本橋の萬年筆の人さん
    初めまして、コメントありがとうございます。日本橋丸善で万年筆を買った事がなくてすいません! でも中屋の万年筆について質問したら、万年筆売り場のお姉さんがわざわざ電話してまで確認してくれて、おかげさまで今私のシガーにはミュージックニブがついています。その節はお世話になりました。
    鳩羽鼠はオノトに入れて使ってますよ! 鳩羽鼠はいい色だと思います。ふたを開けた時の色が一番好きですが。
    あと、声を掛けるのは恥ずかしいのでいやですwww茶髪で赤いヘッドホンをつけてる女が私でしょうがwww
    >ウサっ子三昧さん
    つくしノート、みすず堂っぽい感じみたいですね。いいかも、でもサイトでは欲しい色が売り切れ中……
    アバナは全然だめでしたよ、期待してたのに。私の使ってるインクはほぼ全滅でした。がっかりだよ! と、部屋の隅に放り投げて埃塗れです。ちなみにアランジアロンゾのマグカップ使ってました、割れちゃったけど……
    >ardbeg32さん
    コクヨのノートは表紙がなあ……学生時代はずっと使ってましたから、どっちかというと「勉強用」のイメージが拭えません。
    ユーロボックスにいつでも行ける、と言う事は、フトコロにとっては害悪でしかありません。ただでさえ弱々しい理性が、東京に住んでいる事でさらに軟弱になってしまいます。危険ですよ!

  14. リコメントありがとうございます。
    って、挨拶が無かったですスミマセン。初めまして~
    鳩羽鼠使ってくれていてありがとうございます。(嬉しぃ)
    声掛けいただけ無いのは残念ですが、茶髪で赤いヘッドホンの人は注視いたします!(見過ぎてたらゴメンナサイ、ぜひ会計は私に!)
    深崎さんのブログでペンホスピタルのカタログの事を知り取り寄せ、無事手元に!(いろんな面で勉強になりました!)
    これからも万年筆を楽しんで下さい。
    お店の評価&批判も楽しみです、糧とします!
    色々お話ししたいですが それは私のワガママとし、これからも自由に書き込みお願いします!(長文でスミマセン)
    良いお年をっ!!!

  15. 丸善の中の人も見てるとは師匠のブログはすげー
    やっぱりあれかしら、「気持ちのいい買いっぷり」はお店のひとも注目ですね!
    丸善といえば私の書き込みでも何回か書いたけど悪口は書いてなかったよな…
    書いてたとしてもペリカン茶縞Fニブは立川伊勢丹店、Mニブはお茶の水店で買ったから許してください

  16. >丸善日本橋の萬年筆の人さん
    ありがとうございます。万年筆は……今年から年1本と定めたんですが、理性さんががんばってくれないと早くも決壊しそうです。十角碧溜……!
    どうぞこれからもよろしくお願いいたします。丸善に行った時には眼鏡に注意したいと思います。
    >ギャラードさん
    世の中ってどこでどうつながるかわかんないっすね。上にも書いたように、今年は「気持ちのいい買いっぷり」は期待しないでくださいよ。丸善で万年筆ほとんど買ったことなくていつも冷やかしばっかりで本当に申し訳ない。

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