ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
DOLCEVITA オーバーサイズのコンバーター

DOLCEVITA オーバーサイズのコンバーター

DOLCEVITA oversized'Converter
オーバーサイズに入れてたSalixを慌てて抜いた時に気付いたのだが、オーバーサイズに付属していたコンバーターは、口の所にネジがついている。よく見てみるとペン先ユニットの方にも溝があって、コンバーターを捩じ込む形になっていた。
うっかり力任せに引っこ抜いてしまう所だった……!
もしやこれは古い形式なのか、それともオーバーサイズ特有の機構なのか、日本で既に販売終了となっているオーバーサイズだったらコンバーターも買えないんじゃなかろうか……
と、疑心暗鬼に駆られていたのだが、現行のコンバーターを挿してみたら拍子抜けするほどぴったりはまった。ネジ溝はあんまり関係ないみたいだった。形も大きさも、ネジ溝以外は違いがないように見える……元々DELTAのコンバーターはしっかりはまるからなあ。
オーバーサイズはインク止め式のように胴軸内にインクを直接入れても使えるようで、ご丁寧にそれ用のスポイト(らしきもの)も入っていたが、駒込ピペットの赤いゴムに当たる部分が弱々しくてとてもインク瓶から粘度の高い液体を吸い上げるのは無理だと思われた。それに暗い色のインクを入れたらあのオレンジの美しさが損なわれるような気がしてならない。インク漏れ防止のためらしく、一応ペン先ユニットと同軸の間にゴムパッキンにみたいなのがついてるけど。とりあえずはコンバーターで何の問題もない。
オーバーサイズは手に余るので、結局キャップは尻にはめずに使っている。それでようやくバランスがとれる感じ。キャップをはめるとリアヘビーどころか後ろに引っ張られるような気がする。そして、オーバーサイズでしばらくものを書いた後、ミディアムを使うとなんと可愛らしく感じることか。149ですら「小さいな……?」という気分になるから驚きだ。
だが、書き味は決して悪くない。エボナイトのペン芯は常にインクで濡れている。いや、ちょっと濡れ過ぎじゃない……? ペン先が青い汗を掻いてるんですけど……?
オーバーサイズの歩み寄りは遠い。気長に付き合っていきたいと思えども、既にレシーフとかサファリとか鉄ペンが欲しくなっている私だった。Mくらいのつゆだくフローの鉄ペンにsalixを入れてがしがし使いたい、会社で。

4 Comments

  1. takaya

    こんばんは。
    いや~、ドルチェビータのオーバーサイズとは本当に名は体を表すってことですね。でも体躯堂々の素晴らしい万年筆の様ですね。今後の熟成を楽しみにしています。
    サリックスは私もペリカン400NNに入れて常用していますが、かれこれ9ヶ月経つのにノートラブルです。イロシズクの露草は残り2cmの時になにやらドロッとした繊維状のものが瓶のそこに溜まっていましたけど・・・。
    ところでナカヤのMSニブは如何ですか?基本はプラチナ製のものと一緒なのでしょうか??って物欲が湧き上がってきそうです。

  2. 深崎

    >takayaさん
    オーバーサイズは、まさにオーバーですよ、いろんなところが。かわいいです。
    サリックス、やっぱりエボナイトが相性悪いのかな? 鉄ペンで使いたい……それにはまず鉄ペンを入手せねば……
    中屋のミュージックは……プラチナのニブを見たことがないから何とも言えないんですが、切割り2本で、書き癖の悪い私でも最初からインクスキップなどせず快調です。かわいいですよ、カリグラフィーみたいな字は書けませんが(ヘタなので)

  3. ウサっ子三昧

    えー、今のデルタのコンバーターってネジ切ってないのですか???
    (最近デルタ買って無いから…)
    私のかわいいプロフィリのコンバーターはネジ切ってあります。
    まぁなんだかんだ言って数年前にちょろっと出てすぐに廃盤になってしまったモデルだからかもしれませんが、コレ以降デルタは買ってないので、今回の記事みてビックラこきました。
    てか、ステイピュラのシニョーリアのコンバーターが全然イケてなくて、すっごいぐらぐらするんですよ。
    インクが漏れたりはしないのですが、コンバーターがボディにあたってカタカタ音がします…。
    書き味はいいのに、ヘンなところでストレス溜まる子で、まぁそれもかわいいんですけどね。

  4. 深崎

    >ウサっ子三昧さん
    そうなんですよ、逆に私はねじ切りのあるコンバータを初めて見ました。何度かコンバータ単体でも買いましたが、当たったことはありません……
    スティピュラのコンバータがそんなことに! この知識が、後に私に多大な影響を及ぼすことになろうとは、コメントを拝見した時には夢にも思っていなかったんですよ……

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