ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
ドクターヤンセンの憂鬱

ドクターヤンセンの憂鬱

やっぱり純正だから、と言う理由で146にはモンブランのブルーブラックを入れてみたのだが、なんかフローが悪くてストレス……色合いは好きなんだが、色々なところで芳しくない評判を聞いてしまって恐ろしくなって一晩で抜いた。
いっそモンブランの黒にしてしまおうか、しかしやっぱり青がいい。今一番気に入っている青はドクターヤンセンのジュゼッペ・ヴェルディだったのでこれを入れようかと思ったが、同じのってのも色気がないな、と思い直して探したら、結局同じドクターヤンセンのナポレオンに行き着いた。
色味の表記はヴェルディがダークブルー、ナポレオンがブルーブラック。この時点で怪しめばよかった。暗い青、すなわち黒っぽい青だろjk……
Dr.JANSEN Verdi & NAPOLEON
はいすいません、私は違いの判らない女です。
Bニブ(オールド・ナポリ)とMニブ(146)の違いはあれど、色味の変化は私には判りませんでした。ガラスペンで書いてみても同様。経時変化で差がつくのかと思いきや、全然かわらねえ……!
あれ、ヤンセン爺さん入れる瓶間違っちゃった? それともロット差?
Dr.JANSEN Verdi & NAPOLEON
どちらのインクもフローは良好だし、色味は完全に好みなのだけどねえ。これはどっちか1本に絞っても問題ないレベル。びっくりした。でもいいインクだとは思う。しばらく青はこれとウォーターマンのブルーブラックで行く。
金ペン堂おすすめのウォーターマンも好きなんだけど、満寿屋の原稿用紙に書いた時の褪色っぷりが半端ない。というか満寿屋はどのインクでもそうだからもうどうしようもない。その代りにライフのライティングペーパーは本当に発色が鮮やかだ。これがインク本来の色なのか。ウォーターマンでも数ヶ月程度では褪色もあまりしない。
ハンドメイド・インクだし、ロット差というのは案外あり得るのかも知れない。どちらにしろ、2瓶使い切る頃にはどうなってるか。
色によっては澱がでるとか色々恐ろしい噂も聞くインクだが、色味が美しいので慎重に使っていきたいと思います。

2 Comments

  1. takaya

    青は本当に奥が深いですね。私もいろいろと買って試しています。ヤンセン様はまだですけど・・・。
    濃淡の出る文字が好みなのでウォーターマンのブルーブラックは素晴らしいのですが、乾いた後のくすんだ感じが今一つ好みに会いません。PILOT色彩雫の『朝顔』は発色は好みの色なのですが濃淡が出にくいのが難点。『紫陽花』は濃淡は良くでますが赤が強すぎるのが残念。で今のお気に入りが色彩雫シリーズの『露草』です。フローも良いと思います。
    BLUE INKの旅、またレポートして下さい。

  2. 深崎

    私もウォーターマンの、書いた瞬間のあの色が欲しくていろいろ徘徊してるのですがなかなか……紙によっては本当に薄い緑にまでなってしまうので腹立たしいです。もはやインク工房しかないのか……!
    色彩雫は青系では月夜を買いました。乾く途中のウォーターマンにわずかながら似ています。一瞬ですけど。ヤンセンはヴェルディ、ナポレオン、ヴェルヌを使ってみましたが、ヴェルヌは赤が強すぎ……
    そもそも青インクは全体的に紫よりが多いみたいですね? 赤みのない青が欲しい、と言ったら朝顔を勧められました。それでも紫なので買うのをやめました。あれよりもっと青がいいんですが……
    青インクを全部比較しようと思って撮影したらわけのわからない写真になってしまいました。修行して出直します。

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