ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
DR.JANSEN Guiseppe Verdi

DR.JANSEN Guiseppe Verdi

オールドナポリに入れるインクの色でここ数週間ずっと頭を悩ませていた。入れては洗い、入れては洗い……Bニブが初めてで、いつも使ってるモンブランの黒を使おうと思ってたんだけど、いざ書いてみるとなんか濃淡が出過ぎてちょっと……
色々考えた挙げ句、じゃあブルーブラックはどうだろうとこれも色々試してみたが、どれもしっくり来ない。明るすぎたり、暗すぎたり、紙に載せると濁ったり。
そして本日、丸善で「黒味の強い青が欲しい」と相談させてもらって、辿り着いたのがドクターヤンセンだった。
Dr.Jansen Guiseppe Verdi
ドクター・ヤンセン ハンドメイドインクの「ジュゼッペ・ヴェルディ」。表記はダークブルーになっている。下の細字は比較として、ウォーターマンのブルーブラック。書いたばかりなのでまだ青々している。
ヴェルディも、書き上げたばかりは青が強いのだが、しばらく経つと色味が落ち着き始める。
Dr.Jansen Guiseppe Verdi
これは満寿屋の原稿用紙に書いてみた。筆記後3時間あまり経過。まあ、満寿屋はウォーターマンでも書いた端から緑に変わってくので、多分変色が顕著にでる用紙なんだと思う。しかし、落ち着いた色もいい感じ。写真は少々黄色味がかってしまったが、肉眼で見るともう少し穏やかな色になる。
フローも申し分なく、ストレス無く使える。ブルーブラックはインク詰まりが怖いから、ここに軟着陸できて少しほっとしている。本当はヤード・オ・レッドのブルーブラックも気になっているが、丸善でも注文になると言うし、あまり手に入りやすいインクとは言えないみたい。今は通販があって本当に便利だなあ、とおもう。
インクの好みは、変わる。
3ヶ月前までの私は、確かブルー系が苦手だったはずだ。人生って不思議だなあ。

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