DELTA オールド・ナポリ(ホワイト)


むしゃくしゃしてやった。
今は特に後悔はしていない。
金ペン堂が近くにあるのがいけないと思うの。昼休みに歩いていけるってどんだけ。
結局書斎館やら丸善やら探し回って一度も現物を拝むことができなかったオールド・ナポリ。金ペン堂に行ったら普通に在庫があって笑った。「取り寄せってどのくらい罹ります?」「本国からだと~」「じゃあ検討してみます」なんてぬるい会話をしてそそくさと店を出るはずだったのに。はずだったのに……!
確かに、気になる部分はあった。私は尻軸にキャップをはめて書く方なんだが、そこがねじ込み式になっていて、ちょうどクリップとペン先の位置が定まらない。何度締めなおしても1~2mmずれる。気にしなきゃいいし、そんな細かいバランスの違いなんか素人なんだからわからねえだろ自分、とは思うんだけど、なんとなくミジンコみたいなストレスがちょっとずつ溜まる……
あと、白軸は中の機構が微妙に透けて見える。これで黒インクなんか入れたらどうなっちゃうの? ドルチェビータよりは透けて見えそう。さすがに店頭で「インク入れてくれ」とはいえなかったので未確認だけど。
しかし、書き味はいい。どうも私は全体的にデルタに合ってるようで、あのペンポイントの懐の深い丸み(おおらかというかザッパと言うか)が、書き癖のある私も受け入れてくれるっていうかね。
あと、やっぱり形が可愛い。イタリア万年筆は「字も書ける装飾品だ」と一部で言われているとかいないとか、だけど、なんと言うか、見た目は大事。ぱっと目に入ったときの第一印象が購入の決め手。金ペン堂で買うんだから、書き味のことはあまり気にせずにすむからな。
でも一応、こないだ結婚式記念とか言ってドルチェビータお迎えしたばっかりじゃないですか! という旦那からの無言のプレッシャーを感じて、その日はかわずに帰った。よくがんばった。感動した。
「2~3ヶ月くらいならお取り置きできますから」
しかし、そこからが苦悩の道のりの始まりであって。
ドルチェさんがいるんだから同じような書き味の万年筆増やしてどうするの? から始まって、もっと他に選ぶべき物があるんじゃないの? 中屋万年筆のシガーモデルもいいよね……?
どうも私はストレスを買い物で発散するタイプらしく、「購入を見送る」というコマンドはデフォルトで選択できないようになってたみたいです。初期不良じゃない?
と、検討に検討を重ねた結果、夢にまで見た。これはいかん、精神衛生上よろしくない、ということで、今日の昼休みに行ってきました金ペン堂。
どうせペン先は同じ18金だし、ドルチェさんとペン先だけ交換できないかなあ、とか思ってたけどだめだった。お願いしたらやって見せてくれたけど、微妙に違和感が。へんなこと頼んでごめんなさい。「合わなかったらやめよう」って決意して望んだはずなのに、気がつけば……
代理店から新品を取り寄せて選ばせてもらえるみたいです。納品待ち。生殺し……?
現物を目の前にしたら抗えなかった私の物欲。一体私はこれからどこへ向かおうというのだろうね? 万年筆ばっかり増やしてどうするの……。
旦那には「病気だから」といわれた。不治の病かもしれません。私が死んだら万年筆を遺品として親族に配ればいいね。ドルチェビータは旦那にあげよう。149も(ともに結婚式記念と入籍記念に購入)
そういうわけで、数ヶ月ぶりに私の精神は平穏を取り戻し、今恐れるべきはいずれ来るカード決済の瞬間のみ、であるのです。
そこかしこで噂になってるようないないような、吸入式ドルチェビータの存在でございますが、どうなんだろう。写真を見る限り、インク窓が透明でちょっと厭だなあと思った。インクの黒がオレンジに透けちゃうじゃん。今は透明インク窓が流行ってるらしい(金ペン堂談)が、目の前にあっても手を出さないような気がする……それよりも、本国で発売してるweの茶色いバージョンとかPassionシリーズとか日本に来ないかな……。

DELTA オールド・ナポリ(ホワイト)」への2件のフィードバック

  1. 買いましたか。
    白ですか。そうですか。
    いいなあ。
    実は前のエントリにもコメントしようかと思っていたのですが、わたくしも今いちばん欲しいのが、このオールドナポリなのです。茶色ですが。
    一時はいてもたってもいられず、伊勢丹に行きました。在庫がなくてホッとしました。それから小康状態を保っています。
    わたくしの場合、出来る限り伊勢丹で買うと決めていますので、そのことがだいぶん購入我慢できない病の抑止力になっていると思われます。
    ちなみに、購入後は川口先生に見てもらうことにしています。
    しかしいいなあ。
    いいなあ。
    わたくしも買おうかなあ。買いたいなあ。金ペン堂にはあるのかー。
    でもわたくしもデルタは何本か……。
    ああ、そんなの関係ないんだよなあ……。

  2. ニブサイズは未確認ですが、確か茶色の在庫はあったと思います@金ペン堂。私も万年筆はなるべく金ペン堂で買おうと思っているので、在庫さえなければなあ! と、身悶える日々が続いておりました。どうも、どこの店もあんまりオールド・ナポリに積極的ではない様子です。デルタならドルチェビータ売っとけ、みたいな流れがあるんでしょうか。
    試筆したのはBニブですが、よかったですよ……ドルチェビータよりもわずかに軽いような気がします。ペン先はほとんど同じと思いますが、ニブサイズが違うから! と言うのが免罪符です。
    ただ、キャップを尻にはめるのが……何度まわしてもぴったりこないのを、気にするかしないかで大分印象が変わりました。気にしないことにしました。目の前にある圧倒的な可愛さに負けました。だって……デルタが好きだから……!

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