ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
ONOTO the PEN

ONOTO the PEN

ONOTO the PEN
きましたきました、3月のヴィンテージ万年筆フェアで一目惚れした彼。予定日から遅れること3日。まあ期日通りに手に入るとは思ってなかったけどとにかく本日、3ヶ月間待ち望んだオノト様が私の手の中に。
ONOTO the PEN
うん、なんか、随分と記憶を改竄していたらしい。もっと細いと思ってた。でも実際持ってみたらそうでもなかった。
ONOTO the PEN
モンブランの黒を入れて書いてみた。ペン先があまりに柔らかすぎて、字を書くのが怖い……。ちょっと力を入れすぎるとペン先がぱきゃってなりそう。ちょう怖い。ちょう楽しい。
プランジャー式は初めてなので、一応新しいボトルインクを開けてみた。きゅっ、とかぴゅっ、とかその中間くらいの音がして小鳥みたいで可愛かった。ちゃんと吸引できているかかなり不安。でもフローはいいし、もう少し手に馴染んだらものすごく気持ちよくなるんじゃないだろうか。
丸善のカウンターで受け取ったんだが、丸出しのままだったので慌ててちょうど持ってたペンケースに入れた。LAMYを鞄の中に放り出して。ごめん、LAMY。でも君なら頑丈だから1時間くらい何とかなるんじゃないかと思ったんだ。
そしてその後、万年筆売り場のDELTAの前を用もないのにうろうろ……ドルチェビータのミニが予想以上に小さくて困った。ミニとミディアムの中間くらいのサイズがウェイだった。このくらいの大きさが一番いいのに……なんでクリップにあんな変なものが付いてるんだろう……でもちょっと可愛いかも知れない……多分その時の私は飢えた子供のような目をしていたんじゃ無かろうか。しかし私の肩をそっと叩いて万年筆を買ってくれる紳士は現れなかった。何故だ。トランペットじゃないと駄目なのか。ベストセラー作家になって恩返ししますよ?
オノトを眺めてにやにやしている。確かに気むずかしい。解り合うまで時間がかかりそうだが、ゆっくり関係を築いたらいいよね。

4 Comments

  1. ビッグコアMk-3

    遂にオノト来ましたか!!おめでとうございます~
    そう、オノトって本当に柔らかいですよね。個人的には毛筆で書くような感覚で書いていくとものすごくしっくりくるペンだな、なんて思っています。だから、私は基本的に縦書き専用ペンとして使っています。縦書きなら毛筆で書く感じで運筆できるので本当に気持ちいいんですよ。
    もしまだ気難しいとか感じているようでしたら、一度縦書きを試してみるといいかもしれませんよ。
    プランジャーはインク貯蔵量ペンの太さに関わらず大容量ですよね。インクビンに関してはパーカーのペンマンのビンやパイロットの823用に発売されているビンなんかが深くて細いインク溜めつきで扱いやすいです。
    自分は初めて買った万年筆が発売されて間もない頃のソネットだった為、その時サービスでもらったペンマンのインク(しかも後々トラブル発生で廃盤になったサファイアブルー…)を使い切った後、このインク溜めの便利さゆえ取っておいたので、現在万年筆祭りでブレンドしてもらったインクをこちらに移して使っています。
    使うインクはともかく、オノト用にこれらのインクビン1本あるとかなり便利かもです。
    入れ方はmasahiro万年筆製作所のブログに書かれている、ある程度押し込んでからインクに浸して吸入がいちばんやりやすいかな、と思っています。

  2. 深崎

    ようやくきましたーありがとうございます。
    試筆はしてましたが、改めて手持ちの他の万年筆と比べてみて、やっぱりびっくりしました。全然違いますね。縦書きも試してみました。イギリス産なのにすごいですねえ。
    気むずかしさはすぐに解消しました。元々ボールペンを使っているときは筆圧がかなり高めだったので、その名残があった所為かもしれません。オノトは文字を書くのが楽しく、と言うか気持ちよくなるペンですね。
    インク瓶、お話を参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございます。普通にモンブランの瓶から吸入していましたが、確かに細くて長いのは使いやすそうです……
    初めての吸入はマックスまで入れられなかったようなので(降ってみたらちゃぽちゃぽ言ってた)やっぱりこれもやり方を参考にさせていただきたいと思います。

  3. 時代錯誤

    大変な名品を手に入れられましたね。オノトといえば、漱石が、その余りの書き味の素晴らしさに、「おおオノトよ、汝、わが詩興を神仙に誘わん」と、大変なオノト賛歌を記していました。いずれにしても、その名は万年筆好きには、手に入れてみたい、第一の物でしょう。
    見た所、華美に走らず、その書き味で使う者を魅了する品質のものなのでしょうね。むかし、ある店で、モンブランの№24?でしたか、それを見て、試し書きをした事が有りました。その柔らかさ、まるで筆の様な感触に、本当に欲しいと思いました。生憎持ち合わせが無いために、そのときは手に入れられず、2週間後に云った時には、もう売れていました。それ以来、その形はもう店で見ていません。誠に残念でした。
    このオノトも高価なものなのでしょうが、本当に気に入ったら即座に手に入れないと、二度とめぐり合わない事もあるようですね。手に馴染んだ、オノトの書き味を、是非ご披露下さい。

  4. 深崎

    >時代錯誤さん
    オノトはいいですね、なんだか現代の万年筆にない雰囲気があります。書きやすさ、使いやすさで言えば最新のモノの方が良いのでしょうが、そもそも使いやすさで言えば万年筆よりボールペンなのだから、と自分を説得しています。
    ビンテージは特に、一期一会だと思います。欲しいと思ったときが買い時です!

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