ここが終点と思っていても、おかしなことに、いつもいつも、終わりが始まりだ
Pelikan M205 デモンストレーター/二号

Pelikan M205 デモンストレーター/二号

ペリスケ1
ペリカンの透明万年筆デモンストレーター通称ペリスケ、増殖中。
いや、買うつもりなんてなかったんですよ? 先日同じくペリカンのM800手に入れたばっかりでしたしね。けどどうしても、カランダッシュのアースカラー『サフラン』を透明軸に入れてみたくて……!
かといって一号には既に同シリーズの『カリビアンシー』が入ってる。で、悩んだ挙句金ペン堂。「年内の営業は今日6時までです」会社の定時は6時、ああこれは間に合わないねと思いきや、「今日は5時で終わりです」
入れたところが上の写真。なんか美味しそうな色になってる。カリビアンシーは光に透かしてもあんまり青緑に見えないから悲しかった。
数ある透明軸の中でペリスケを選んだのは、インクが吸入式であるのと、すでに1本使っていてある程度書き味が予想できるから。前のはペン先F(中細字)だったので、今度はM(中字)を選んだ。M800のMニブがすごく太かったから、今回はどんな書き味になるんだろうねとわくわくしていたら、Fとあんまり変わらなかった。以下、比較。
文字比較

Yes, he thought, between grief or nothing
I will take grief.
(悲しみと無の間にあって、俺は悲しみを選ぼう)

字が下手なのはスルー推奨。文字はフォークナーの『野生の棕櫚』より引用。紙は裏ぬけのなかった旧モレ。
ニブを凝視すると、確かにMの方が太いんだが、これは書いていくうちにまた変わってくるものなのかな。
二本同時に使うと、購入してから日にちの経ってる方が格段に書きやすいのも笑えます。やっぱり手に馴染んでるんだなあ、と感動した。握った感触と温度も違うような気がするが、これはたぶん錯覚。ペリスケ可愛いよペリスケ。
試し書きせずに買った。久しぶりに「金ペン堂らしさ」を味わった気がする。まあ、初回からご主人も書かせてくれたけど。今回は「どんなインクを入れますか」って訊かれて「カランダッシュのオレンジです」と即答してしまったからな。
同じ万年筆二本とか、保存用と貸し出し用のマンガかよ、とか思いつつ、やっぱり可愛くて仕方ない。かわいがってあげるからねペリスケ一号二号。

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