賢明かつ聡明なみんなたちにはもうわかってると思うけど、A5横罫ノートを2冊も買ってしまったのは、そして縦書きにして使ってみたのは、安部公房の影響をうけまくりだからです。
赤いたたずまいがなんともいい雰囲気の表紙。ツバメノートといえば、白い方はあんまり好きじゃないんだが、中身がクリーム色OKフールス紙(83.5g)とくれば話は別です。フールス紙、しかもクリームは大好物です。
7mm横罫を縦に使ってみる。太字万年筆でも余裕でかける幅。シャープペンシルで書いていた学生時代、ノートは6mm罫と決めていたが、万年筆だと6mmではちょっと物足りない。
そして、インクはヴァーディグリーズなので少々滲みます。OKフールス紙なので想定内。むしろこの滲みがいい感じ……と思うのは、私が訓練されたヴァーディグリーズユーザだからです。
裏抜け。潔く抜けますね。同じOKフールス紙でもここまで抜けないノートもあるんだが、これは厚みか個体差とかいろいろなのかな。
縦に使う場合、表面だけ使うという贅沢もできるかなあと思った。ちなみに奥泉光も昔はノートを縦に使って、手前のページ(横開きだと右側)だけ使って、上のページ(横開き左側)には小説を書きつつ思いついたことをメモしていたそうだよ。
普通の白いツバメノートはなんとなく苦手なんだが、こっちの赤い方はいい感じのザラザラ感で気に入りました。315円といい紙なのにリーズナブルなので、片面使いしてもあんまり心が痛まないようなやっぱり痛むような。
糸かがり閉じなので当然開きはいいし、縦に使う場合は、この薄さも書きやすさの一つのポイントになると思う。変に机と段差ができないからね。
日本橋に用があって、帰りに日本橋丸善とか行っちゃおうかな、と思って携帯で地図を見ながら歩いていたら道に迷って、なんか最終的に丸の内オアゾの丸善にたどり着いてしまった。ふしぎ!