遅めの盆休みを取って、せっかく平日だから土日に運んでいそうな所へ行こう、ということで蔵前のカキモリへ行ってきた。もちろんノートを作りにだ。
作ったのは2冊(どちらもB5)表紙はcocca(青)とイタリア紙(赤)にした。青い方のゴムバンドは迷ったけど普段はあまり顧みない色・黄色。なんかムーンリバーというか真夜中の月みたいで気に入っている。ムンクの「月光」みたいで。
赤の方は無難に紺色にした。というか何でもよかった。無難すぎる選択だったとは思うが、戦わなくてもいい試合もあるよね……
留め具を使わなかったのは、書くときに留め具が机にぶつかってべこべこしないようにとの用心だったが、そもそもゴムバンドすらいらなかったんじゃね……と気づいたのは店を出た後だった。べ、別に後悔とかしてないし!
背表紙。coccaの方は抹茶色の厚紙、イタリア紙の方はネイビーの革にした。抹茶の背表紙を選んだ時点で自分のセンスはちょっと……と思ったけど、そこは諦めることにした。ない袖は振れないです。色彩感覚とか……何それおいしいの……
coccaの中紙はみんな大好きフールス紙(罫線)まあフールス紙使いたかったらツバメノート買えばいいじゃん、とは思うんだけど、ツバメは白いし……どっちかっていうと黄ばんでる方が好きだし……
最近、ノートといえばアピカのPremium C.D. NOTEBOOK(クリーム上質紙)ばっかり使ってるんだけど、一番好きなのはフェンテのあのノートだよ……入手困難だけど……
ちなみに、フールス紙は1束210円だった。それを4束製本してもらった。
それつながりで、もう1冊はコンケラーにした。1束400円! 高い! でもこちらも4束購入。ついぎりぎりまで入れてしまった。貧乏性なので、ノートは大体50枚つづりのやつが好きなんです。
あと、茶色いのは下敷き代わりにお使い下さいとはさんでもらった厚紙。お気遣いありがとうございます。
コンケラーは白くてざらざらしている。残念ながらこれは無地しかなかった。ほんとは罫線が欲しかったんだけどな……無地なら普通にA5サイズがよかったけど、こちらも残念ながら取扱いサイズがB5、B6のみだった。B6だとちょっと小さすぎて使い道が想像できない……もったいなくてまだ使ってないので、書き心地はいずれまた。
リングはどちらも上下留めにした。ハードカバーで180度開くノートをずっと探していて、なぜリングノートを使わなかったかといえば、単純に左側のページを使っているときにリングが手にあたって気持ちが悪い、ってことだったので、それを解消できるならリングノートバッチコイ、なんだ。リングの方がかわいい表紙とかあるし……A5サイズのバリエーションとかマジ豊富だし……この上下留めを一度使ってみたくてカキモリにいったと言っても過言ではない。
しかしこれどうなんだろう、市販のリングノートのリングを一部ニッバーで切断してやすりかなんかで丸めたら、簡単上下留めにならないだろうか。今度ちょっと実験してみようかな。
ちなみに、最近びっくりしたこと。うちの主人が仕事で使ってるリングノートを見せてもらったら、あいつ右側のページしか使ってなかった……そういう使い方があったのかと目から鱗だった。私は前述のとおり貧乏性なので、ノートは全面びっちり書き込むものだと思い込んでいた……右側だけならリングだろうがなんだろうがどうでもいいよね……でも1冊3000円以上するノートにその使い方はできないわ……!
ゴム留めの落とし穴。裏表紙を革にしたら、ゴムバンドを外す時うにゃってなります。裏表紙はハードな奴の方がいいと思います。これ店出てから気づいて愕然としたわー。まあ別にいいけど、次から注意しよう。革は柔らかい。
あと、店内にはインクの入った各種万年筆屋良ボールペンやらが並んでいて、どれも試し書きできるようになってた。ペリカンとか……ペリカンとか……(覚えてない)試し書きの紙は当然中紙として選択できるやつで、コミック紙とかも面白いかなと思った。本当はトモエリバーでも1冊作りたかったけど、コンケラーさんのおかげで大幅に予算オーバーしたのでやめておいた。
入店するとすぐに店員が声をかけてくる系の店はものすごく苦手なので、カキモリみたいにこちらから質問するまで放っておいてくれるお店はとても助かります。質問するとすごく丁寧に答えてくれるみたいよ!(別のお客さんがいろいろやってた)製本を待っている間は、セレクト文具をニヤニヤしながら眺めていたのでまったく手持無沙汰ではなかった。オリジナルの便箋とかもあってすごくかわいかったんだけど、残念ながら手紙を出すような相手は誰もいないのでスルーした。
そのあと、せっかく蔵前まで来たので、スカイツリーまで歩いた。いや、あれでかいから近く見えるだけで本当は全然近くないんですね……騙されたわ……完全に騙された……!
よい買い物をしました。オシャレノート、文房具マニア以外に送っても喜ばれそうな感じだった。女性二人でキャッキャウフフしながら選んでる人とかいましたし。しかしあの製本機欲しいな……いやどうせなら糸かがり閉じできる製本機を自分で買った方が安上がりなのかも……とか思いました。買いませんけど。
拝啓 深崎様
いつもいつも、素敵な情報ありがとうございます。
来週は大橋堂が日本橋にくるというのに、なんて情報を入れてくれたんだ、まったく・・・とか思っていませんよ?
ということで、さっそく行ってきましたよ。
貧乏性なので、せっかくここまで来たのだからと、B5とB6を1冊ずつ作りました。
B5は、バンクペーパーがあるのを見つけて4束入れました。
B6は、トモエリバー2とバンクペーパー2の組み合わせ。
トモエリバーはとりあえず裏抜けしなさそうだったので選んでみましたが、インクによってどうなることやら。
トモエリバー使いたいなら、『ほぼ日記手帳』つかえばいいんじゃね?と思わないでもないけど、手帳買って1年間使った試しがないからノートなら無駄にならないじゃんと自分を納得させ作りました。
でもトモエリバーだけじゃもったいない、バンクも混ぜようと思ったあたり訳のわからない貧乏性です。
バンクペーパー、LIFEがだしている無地のバンクペーパーと同じものだったのでwatermanのブルーブラックがいつまでも緑変しない紙だと思われます。
いま使ってないですが・・・
コンケラーは以前フェンテノートをコンケラーでつくってみましたという特別版みたいなものがあって(もう作らないといっていましたが)、使ったことがあったので今回はパスしました。
あの紙は、インクフローがいい万年筆で書くと、筆記感があって気持ちいい反面、インクフローが渋い万年筆だとかすれる恐れがあります。
とくに、細字(大橋堂のFクラス)とか。
あれでクリーム色だったら、バンクペーパーとコンケラーの組み合わせとかやりそうだったわー。
ある意味助かった・・・お財布的な意味で。
フェンテノートは数カ月に1回北欧の匠に行って買い足しているのでいまのところ私の在庫は問題ないのですが、なにせハンスオスターのカバーがあるだけに在庫切れは死活問題ですね。
今は、いくつか通販で買えるようになっているようですが。
使用済みフェンテノートが5冊、現在進行中が2冊というフェンテノート好きとしては十分なストックを手元に置いておきたいものです。
さて、来週は大橋堂さんのところで万年筆の健康診断してもらわないと・・・
今回は、買いませんよ・・・多分買いません・・・買わないんじゃないかな・・・まちょっと覚(以下略
食欲の秋、読書の秋、物欲の秋w
今後も様々な情報期待しております。
敬具
突然失礼致します。
いつもブログを大変楽しく拝見しております。
万年筆に嵌りだしたのもこのブログのお陰です。
お時間がある時で結構ですので、現在どの万年筆にどのインクを
お入れになられているか、など記事など書いて頂けると嬉しいです。
またDiamineのインクの調子なども知りたいです。
これからも素敵な記事を書いて頂けますよう、お祈りしております。
>palermoさん
いっちゃいましたかー!(にやにやしながら
トモエリバーも作りたかったんですが予算オーバーで諦めましたよ……あれはR&Kのヴァーディグリーズでも裏抜けしないので、是非欲しかったんですが。まあ、また次の機会にw
フェンテのノート、通販でも在庫ほとんどないじゃないですか。いつか入荷するかなーと思ってたら全然しない……できれば北欧の匠とかいう悪魔の館には近づかないようにしたいじゃないですか。財布の紐的な意味で……でもそろそろ行かないといけないかもですね……あそこでノートだけ買うの、何か恥ずかしいんですよねw
そして私は大橋堂をスルーできましたよ! 万年筆は増えませんでした! メンテはしてもらったけど!
>kaitoさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
実は今、万年筆、インク入れてるの5本だけなんです……いや普通に考えれば5本でも多いとは思うんですが。記事になる程ではないので、一応、ここに組合わせを書いておきますね。
1.キャップレス(R&K ヴァーディグリーズ)
2.146(Diamine Denim)
3.ドルチェビータ・ソワレ(Diamine Twilight)
4.ソラリス(HELBIN Blue Nuit)
5.大橋堂(Diamine BlueBlack)
まあ、できれば後何本か使いたいと思ってます。生活とか落ち着いたら、ゆっくり向き合ってみたいですねえ、紙とかインクとかと……