キーボードは、筆記用具に相当するアイテムだと思う。プログラマを生業とする者にとっては一日のうち最も手に触れる機会が多いインターフェースでもあるし、パソコン本体・モニタ・キーボードは三種の神器と言っても過言ではない。マウスは……まあ……握りにくくなければ……
で、今までは格好つけてBluetooth対応の無線キーボード(パンタグラフ)使ってたのだけど、無線の悲しさ、たまに入力していると反応が遅くなっていらいらする。これは精神的によろしくない。だが机の上は狭く、キーボードがあってはノートを紐解いて万年筆を使うことすらままならない。
そこでまず対策として、モニタの足を取っ払った。アームの導入である。これにより、モニタの下部分にキーボードを収納してスペースを確保する、と言う選択肢が生れた。そしてようやく、優先キーボードの購入に至ることが出来るわけだ。
もともと凝り性なのか我が儘なのか、キーボードの打鍵感にはかなりのこだわりがあった。硬いのは厭だし、ちょっと重みがあって<ねちねち>した感触があるのがいい。どうせ買うなら、と色々調べ回った結果、今回購入したRealforceに辿り着いた。
Amazonのレビューなどを見ていただくと分かるとおり、なんだか凄い打鍵感らしい。最高峰、とか書いてある。でも高い。私が買った時は19,290円だった。翌日見てみると18,810円に値下がりしてたのでむかついた。
万年筆で言ったらモンブランかな……とちょっと思った。質実剛健で何の飾りもないが、高級ライン。
そして本日届いたキーボード。早速使ってみたインプレ。
まず、軽い。想像してたよりも打鍵感が軽い。よって、指に無駄な力を入れる必要が無く、肩こりなどが解消されたという報告もあるようである。私はもう少し重い方が好みかな、と思っていたが、慣れてしまえば気持ちよくなるのかもしれない。また、このキーボードの特徴として、キーの位置によって指にかかる荷重が変化する。小指で打つキーは軽く、中央に行くに従って少し重く、と三段階に変化する。今のところ、私の指でその感覚は感知できないが……。そもそもブラインドタッチは出来ると言っても自己流なので、あまり意味はないのかもしれない。
その軽さ故に、ちょっと触っただけでも感知してしまうので、最初のうちはミスタイプが増える。他のキーボードのキー間隔がまだ指に染みついているためだと思われる。これは慣れによって解消するタイプの違和感である。
キートップは、少しざらついている感じ。マット加工というか、滑りにくくなっている。あと、かなの刻印がない。私はローマ字打ちなので問題ないが、旦那がかな打ちなので、これは何か対策を考えなくてはいけないと思う。購入したのは黒だが、白い方にはかな刻印があった。でもあまりの<業務用!>と言った雰囲気に負けた。PC-98の頃付属してたキーボードの雰囲気……何事も格好よさから入る私には耐え難かったの。
テンキーレスと迷って、やっぱりテンキー付きにした。なんだかんだ言って便利だ。このシリーズのキーボードはオーソドックスなキー配列を採用している。バックスペースキーを探して彷徨う必要がないのもいい。
色々書いたが、大体価格ドットコムやらAmazonのレビューに書いてあることと変わりない。美食系アニメのようにタイプした途端爆発的な感動が起るわけではないが、長く使うにはイイのかもしれない。地味にいい(前の現場で使ってたDELLのパソコンについて来た安いキーボードも同じくらい使いやすかったという事実は私だけの胸の奥に留めておこうと思った)
>ちょっと重みがあって<ねちねち>した感触
ちょっと昔のオフコンのキーボードはみんなこんな感じでしたね。
そういうことなら軽さに定評のあるリアルフォースじゃなくってチェリー社の白軸を採用したキーボードを探された方が良かったかも?
キーボードも万年筆と同じで、ハマると十数台買うハメになりますからお勧めはしませんけどねw
と、逆に万年筆にハマりつつある私が言ってもなんの説得力もないですね。つい昨日もプラチナBBとペリカーノ買ってうきうきしたり、オークションのついでで買ったMニブの中華万年筆が妙に気に入って訳もなく持ち歩いたりw
Macのキーボードを試されたことありますか?
私は打鍵感が最大の決め手になって昨年Macに移行しました。
ノート、デスクトップ共、PCにはない打ち味です。
>ardbeg32
チェリーも検討はしたんですが……結局ミーハーな欲望に負けました。既にキーボードが5台部屋に転がってるのは秘密です。これ以上は増やさない……絶対に……っ!
ardbeg32さんの万年筆がもっと増えますように(呪い)
>元煙鬼さん
元がついた!
Macはいいですね―。展示品に触る度にニヤニヤしてしまいます。あのキーボードは感触もいいし、デザインもよくてずるい。Windowsには遊び心が足りないと思います。Mac Book Air欲しい……! でもそうするとデータサーバ用にMiniを買ってきっとそれじゃ足りなくなってG5とか買っちゃうんだ……OSが猫科の動物の名前って所からして、どうして私がWindowsユーザなのか分かりません。
たばこをやめたので、元をつけました。
Macは確かに遊び心はあるんですけど、いろいろ面倒です。
それで10年前にWindowsに乗り換えたのですが、去年買い替えるにあたって久々にMacを触ってみたら、キーボードが打ちやすいのなんの。
で、再度Macに戻ってきたわけですが、「筆記用具」としての環境は、10年前より退化しています。
例えば、縦書きできるまともなワープロソフトやエディタがないとか、20W×40Lの設定が20、40と入れるだけじゃできないとかね。
驚きますよ。
「うーんでもまあ、Macだから仕方ないかー」みたいな寛容な気持ちがなければとても(仕事には)使えない。
でも、その寛容な心が起きてしまうのが、Macの不思議なところでもあります。
>元煙鬼さん
禁煙成功おめでとうございます!
ちなみに、Macの打鍵感に一番近いのが、VAIOについてる奴だと思います……前は単品で買えたような気がするんですが、今はラインナップから外されている……まあ、タイマー付いてますしね(負け惜しみ)
Macはかわいいから対外のことは許せる気がします……OS X snow Leopardってなんだよもー!!!!
お二方ともMacのキーボードがオキニなんですか?
MacのUSBキーボードって無かったんだっけ・・・?
あったらWindowsにもネットの海の誰かが突っ込んでるかもしれませんね。
> ardbeg32さん
あの小さいおもちが中に入ってるような打鍵感は大好きです。確かWindowsで使ってる人もいたはずですが……
あれはよいものです。憧れです。
社会人になって最初に入った会社であてがわれたのがMacのClassicっていう機種で、それが人生で初めて使ったパソコンだったんですよ(歳がバレますね……)。その後、ファイルの互換性の問題もあって10年ぐらいWindowsに浮気したのですが、去年の始めに買い替えるにあたって量販店の店頭に並んでいるパソコンを全て試し打ちしてみて、一番打ちやすかったMacに戻った、というわけです。
>元煙鬼さん
私も初めて使ったマシンはWin3.1なので……三つ子の魂百まで、ってことですかね……macの新しいOS使いたいなあ……(猫科が好きです)
雪豹、とてもいいですよ。速くなりました。ハードディスクの空きが7GBほど増えたので驚きました。深崎さん(でいいのかな?)もいかが?
ところであなたのブログにお尻を押されて、7月頃だったかな、私も金ペン堂で万年筆を買いました。万年筆を買ったのは、15年ぶりぐらいですよ。店主に予算は2万円だと告げると、だったらこれ、とウォーターマンのCHARLESTON?を勧められ、その予算だと他に選択の余地もなさそうだったので、即決。店で試し書きした時はあまりの滑らかな書き味に唸りました。その後、滑らかさはいささか後退しましたが、おおむね満足しています。
誕生日のプレゼントでご主人に金ペン堂で万年筆を買ってもらった顛末を書いたあなたの文章がとても良かったので、私も金ペン堂で買ってみたいと思ったのです。どうもありがとう。
>元煙鬼さん
雪豹かっこいい……ゲイツは少し見習うべき。
私の書いたものが、元煙鬼さんの背中を押せたなら幸いです。金ペン堂は去年の11月頃からご無沙汰ですが(財布の紐が緩くなる!)私もまた行きたいです。行ったら行ったで手ぶらでは帰れないんだ……